化仏の入った印籠型の香合佛の彫刻 5

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次にはみ出した化仏の底の部分を筒状の入れ物に合わせて鋸で切り取ります。

 

 

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上の穴は組紐が通る穴です。

 

 

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表面仕上げはサンドペーパーで磨き上げました。

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椿オイルを塗り完成です。

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組紐と化仏を合わせます。

 

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あらかじめ筒に通しておいて、化仏の穴に差し込みます。

化仏の穴の中に接着剤を入れてあります。

 

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最後に化仏を組紐で引っぱり中に挿入したら完成です。

 

 

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化仏の入った印籠型の香合佛の彫刻 4 梵字の彫刻

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今回彫刻の化仏は、辰年の普賢菩薩をイメージして制作しています。

普賢菩薩の梵字であるアーンを下書きします。

 

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下書きがきっちりと決まれば、丁寧にたてこみを入れて、文字を彫りおこします。

 

 

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文字の周りを奇麗に彫りだして整えます。

 

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化仏の入った印籠型の香合佛の彫刻 3

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顔の幅は少し広めに残しておきます。

耳を彫りだすと顔の幅が狭くなります。

その事を踏まえて残します。

 

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光背も見た目で左右がそろうように整えます。

 

 

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まだ化仏の彫刻を残しておいて、次にカバーの木を丸く削ります。

 

 

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まだ完璧に仕上げずにこのぐらいで残しておいて、化仏の彫刻に進みます。

 

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この辺りから顔を彫りだしています。

螺髪や耳を出すと顔がやや小さく見えます。

 

 

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面相まで彫りだすと、全体像が見えてきて彫るべき箇所が明確に見えてきます。

 

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光背の後ろに穴を穴をあけています。

最終的にこの穴に組紐を通して固定します。

 

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カバーの木も徐々に仕上げます。

 

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衣のラインを鉛筆で引いて、雰囲気を見ます。

 

 

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鉛筆の線が決まれば彫刻刀で彫りだします。

 

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化仏の入った印籠型の香合佛の彫刻 2

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今回から化仏の荒彫りに取りかかります。

光背の高さを考えて化仏の大きさを決めます。

ラフに一度描きながらまずは全体的に見て、そして修正しながら細かく微調整して描きます。

 

 

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頭頂部の所に切り込みをいれて光背と化仏の段差をつけます。

 

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まずは顔の顎をやや少ししたの位置から切り込みを入れて後で顎を微調整しながら上に上げます。

両肩と胸の雰囲気を考えて荒彫りします。

 

 

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横から見ると顔の鼻先は奥になります。

やや顔を下に傾けると雰囲気が出てきます。

 

 

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両手で握り込んだ膨らみを意識しながらひじの位置を決めて荒彫りします。

そして足先はまだまだ出てきていないので、足先を彫りだします。

 

 

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足先も横から見るとやや奥になります。

 

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この辺りから衣の線を引くと、全体像が見えてきます。

 

 

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鉛筆の線を確認しながら衣の線を彫刻します。

 

 

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化仏の入った印籠型の香合佛の彫刻 1

まずは動画から

今回の彫刻は鞄にとりつけられるようストラップの形をした化仏の入ったお守りを彫刻します。

まず材料ですが、黄楊(つげ)を使います。

黄楊は小さい細工物に向いている材料で今回の彫刻もサイズが小さく細かな彫刻がしやすいです。

今回はまとめて四体あらかじめ木取っておきます。

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一つのストラップを作るのに必要なのは上の画像の二本の木です。

 

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少し細めの木は丸くします。

その丸の大きさに合わせて少し大きめの材料に穴をあけます。

 

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穴をあけるところの中央を決めておきます。

 

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あらかじめ小さな穴を錐であけてあるのですが、その小さな穴にドリルの刃先を合わせて穴をあけます。

 

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斜めに切れていますが、意味はありません、もともとの材料の長さがギリギリだったので揃えずに彫刻をするつもりでした。

 

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組紐を通す穴も小さくあけておきます。

 

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いよいよ穴に差し込むように丸く削っていきます。

 

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徐々に入れていきます。

 

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普賢菩薩の香合佛の制作 9 光背の火炎光背を彫刻と仕上げ

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今回は仏像の光背外側の炎である火炎光背と香合佛の仕上げに取りかかります。

まずは炎を鉛筆かシャープペンなどを使い下絵を描きます。

 

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炎の隙間をまずは細い丸刀を使って小さな窪みを彫ります。

 

 

 

 

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炎の分かれ目を印刀で切り込みを入れます。

 

 

 

 

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炎の揺らぎを表現するために先ほどの丸刀よりも少し幅の広い丸刀を使って炎の流れを考えながら彫りだします。

 

 

 

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全体的に仕上げて整えます。

 

 

 

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蓋の梵字も仕上げて表面をサンドペーパーで仕上げます。

 

 

 

 

 

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仕上がりました。

 

 

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最後に椿油を薄く塗りこんで艶を出しました。

 

 

 

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完成いたしました。

YouTubeにもアップしましたのでよろしければご覧下さい。

 

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普賢菩薩の香合佛の制作 8 光背の彫刻と整え

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今回の彫刻は全体的に奇麗に整えて光背を彫刻します。

上の画像では、細かな木の粉が溜まっていますがそれらを除去し表面を滑らかにします。

 

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上の画像では光背の外側の菊座の切り込みを入れています。

下の画像では切り込みを入れた間に小さな丸刀でへこみを作ります。

 

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次に光背の内側に放射状の段々を作りますがその下書きをしました。

 

 

 

 

 

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次に下書きをしたところに細い平刀や印刀を使い階段状の段々を彫りだしています。

 

 

 

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次に面面の蓋に普賢菩薩の梵字であるキリークを描きます。

 

 

 

 

 

 

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キリークを軽く刻んだ状態です。

 

 

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普賢菩薩の香合佛の制作 7 光背の彫刻

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今回の香合佛の彫刻は主に光背を進めながら普賢菩薩像の着衣や天衣を彫りだしていきます。

まずは光背の円の外側に刻みをシャープペンで描きましたが、菊の花びらをイメージしています。

 

 

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シャープペンで描いた刻みの線を彫刻刀で刻んでいきますが、ほとんど力を加えず軽いタッチで彫刻を進めます。

 

 

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次に刻みと刻みの間に細い丸刀を入れて菊の花びらを表現します。

 

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光背の外側の菊が出来上がりました。

次に普賢菩薩像の着衣をシャープペンで描き込みます。

 

 

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同じように着衣にも刻みを付けます。

 

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普賢菩薩の香合佛の制作 6 

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今回は香合佛の全体を整えて、衣の彫りだしまでをしていきます。

 

 

 

 

 

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まずは下線を描きたいのでその前に彫り残してある所や、木の細かな粉末を取り除いて描きやすくしていきます。

 

 

 

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彫刻が整ってきたらシャープペンなどの細いペンで描き込みます。

 

 

 

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下図を描き込んでいますが細かな所はあまり気にせず衣の輪郭線に重点を置き、衣紋線はまだこの段階では描きません。

 

 

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この段階から細い平刀が重宝します。

 

 

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