印刀の彫刻刀一本を使って一刀彫を彫ってみる

 

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まずは印を付けていきます

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最初に幅を計測します。

幅は25ミリ、それを三等分にした幅を一つとして基準に高さを決めます。

 

 

 

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まずは額の位置を決めます。

これは適当で良いです。

 

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額口から一つの10倍アバウトですが約8センチ下が足が乗る天板の位置になります。

 

 

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上の画像の横線は額の位置になります。

そこから二つ分印を下に印を付けます。

 

 

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お顔の幅は一つの1.5倍(一つ半)にします。

 

 

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今回顔の表情は彫らないのですが、額の位置から一つ下の位置が口の場所になります。

さらに一つの半分下がった位置が顎の位置になります。

 

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肘の膨らみを考えて適当に線を引くと、彫るべき場所が的確に見えてきます。

 

 

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これで準備が整いました。

上から新しい順に動画をご用意いたしました。

動画でご確認ください。

 

 

 

 

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完成した一刀彫と新しい木の棒を重ねて輪郭線だけ線を写しとると、二回目以降は計測をする手間が省けます。

 

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カッターナイフで仏像彫刻

 

カッターナイフの次はから最低限の一本の彫刻刀と砥石をそろえてみる。

ブログを通して、カッターナイフで仏像彫刻をみて、実際に試してみた方からメッセージが届き、私自身思った以上の反響にうれしい悲鳴を上げていたところです。
そこで、カッターナイフから一歩進んで、最低限これだけあればという道具をあげてみました。

三分(約1㎝幅)の印刀の彫刻

中砥石

仕上げ砥石

この三つをまずはお勧めしたいと思います。

最初の行程として彫刻刀の柄をつけるところから、始めて見たいと思います。

初めて本格的に彫刻刀をもたれる方は柄が付いている彫刻刀から始めた方がよいです。

1 彫刻刀の柄の付け方

2 彫刻刀を研いでみる

3 一刀彫の彫刻開始

本格的にさらに進みたい人がおられましたら、彫刻刀の種類をそろえられたら良いですし、そうでない人はこの一本さえあれば、仏像以外にも何らかの細工をするときにとても重宝されるのではないだろうかと思います。

それだけ、この印刀という彫刻刀は使いやすい道具です。

まずは動画で

途中飼っているインコが登場しますが、ご容赦ください。

 

 

 

二種類の砥石を使って彫刻刀を砥ぐ

今回は二種類の砥石を使って彫刻刀を研いでみたいと思います。

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左からキングの中砥石 800番 (数字が大きいとよりきめ細かくなり仕上げの砥石に近づきます。)

真中 天然仕上げ砥石 (規格外の砥石です。小さな彫刻刀などはこのぐらいの大きさでも研げます。)

右  印刀の彫刻刀 (刃が斜めについている彫刻刀を印刀と呼びます。)

 

 

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キングの中砥石はキングという商品名で販売されています。

人造の中砥石で今回800番を使っていますが、1000番などもあります。

数字が大きいときめ細かくなりより仕上げの砥石に近づきます。

 

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15分程水に浸しておきます。

よく水を吸う石なので、あらかじめ水を含ませておきます。

そうする事で彫刻刀を研ぐときに滑りが良くなります。

 

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彫刻刀を砥ぐ前の状態です。

 

 

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まずは刃の表側の面をきっちりとつけます。

人差し指か薬指を使って彫刻刀の面がピッタリと付くように指で押さえます。

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慣れてくると片手でも出来るようになりますが、最初のうちは両手で研ぎます。

しかし道具が小さくなると片手の方が、より安定して研ぐ事が出来ます。

 

 

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まだ面が完全に研げていませんので刃先が平らになるように確認しながらさらに研ぎます。

 

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面が平らになりました。

 

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仕上げ砥石です。

この砥石は、鳴滝砥石の黄板という種類です。

天然の仕上げと石の場合、水には浸さず研ぐ直前に軽く水をかけるだけで良いです。

 

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中砥石と同様に研いでいきますが、仕上げ砥石で研ぐ場合軽く力を加えるだけにしておきます。

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裏面も研ぎます。

小さな仕上げ砥石なので、持ち上げて軽く研いでいます。

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完成しました。

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試しに削ってみます。

研ぎ残しがないかチェックします。

筋が入っているともう一度研ぎ直します。

以上、彫刻刀の研ぎ方でした。

 

道具の種類

 

彫刻刀に柄をつける

 

彫刻刀の柄を割って作る

ペンケースに入れる彫刻刀を改良してみる

二種類の砥石を使って彫刻刀を砥ぐ

彫刻刀の刃先が欠けたら

丸刀の研ぎ方

彫刻刀の柄を削って丸刀の刃先を長くする

彫刻刀の柄の先に糸を巻き付ける