花菱の彫刻とお茶会のご案内

shorenintyakai-1ここ最近ではインスタグラムの投稿が日々の日課となってなかなかブログを更新することができずにいますが、花菱という幾何学文様の花のレリーフを彫刻刀とナイフとカッターナイフを使った彫り方で1分という短い時間ですが、披露させていただきました。
最後にその動画を貼り付けておきます。

直近ですが、次の日曜日に京都の青蓮院の月釜に行きます。
月釜というのは毎月開催するお茶会のことで、今回は抹茶ではなくてお煎茶です。
お煎茶はあまりいただく機会がなく青蓮院さんのお茶会でも年に数回しかありません。
このお茶会には、どなたでも参加費1000円でご参加いただくことができます。

私は11時に青蓮院さんの門の前「在釜」と書かれた張り紙のところで立っています。
お茶会(お煎茶)に参加したいという方がいらっしゃいましたら、張り紙の前に11時に集合していただくとご一緒にお茶会に参加することができますのでコメントいただくか当日ひょっこりと来ていただいても大丈夫ですのでご興味ありましたらどうぞご気楽にお声掛けください。

青蓮院月釜
日時 6月19日(日)
9時30分〜15時まで受付しています。

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カスタムナイフで花菱を彫刻

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今回はナイフを使って花菱を彫ります。

男性なら昔憧れてナイフを手に入れた事があるかと思います。

釣りの道具としてまた山でキャンプをしたりとアウトドアで使われる方もいらっしゃると思います。

 

しかし、使わずにそのまま飾っているだけだったり、奥にしまいこんでそのまま忘れられたナイフもあるかと思います。

かといって何を削ってよいのか、紙をひたすら試し切りして楽しんだりする事もあるかと思いますが、今から彫る花菱も一度試されてはいかがでしょうか。

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ナイフは二種類の中から、彫りにくい方を選んで彫ってみたいと思います。

 

 

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画像のナイフで彫りにくいのは下の赤い柄のナイフで刃先が長くて湾曲しています。

当初、彫刻がしやすいナイフをと考えて上の黒い柄の刃先の短いナイフを選んで彫る事を考えていたのですが、どちらかというと下の赤い柄のナイフの方が標準的な形で持っている人も多いように思いましたので、赤い柄のナイフで彫ってみました。

 

 

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上画像では真ん中の花菱が赤い柄のナイフで仕上げました。

向かって右側の半分だけ見えている花菱はカッターナイフで仕上げた花菱です。

完成

 

 

 

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カッターナイフでの花菱の彫り方もご紹介しています。

カッターナイフで花菱を彫る

カスタムナイフの砥ぐ

 

カッターナイフを使って花菱のレリーフを彫刻

今回はカッターナイフを使った花菱(地紋彫り)のレリーフを彫刻してみました。

私自身カッターナイフでどこまで彫れるのかこの動画を撮影する前は一度もカッターを使って花菱を彫刻した事がなかったので、一発勝負でナイフの封を開けるところから始めてみました。

本格的な彫刻刀を購入する前に一度、最も手に入りやすいカッターナイフをまずはチャレンジして彫刻をしてみてはいかがでしょうか。

もちろん難しいです。

初めて彫る人には大変難しく思えるのですが何度も何度も数を繰り返し彫る事で必ずうまくなります。

彫刻刀で彫る場合は印刀という平刀の刃先が斜めになっている彫刻刀を使うのですが、カッターナイフも印刀の彫刻刀もどちらも難しさは大差ないと思います。

ただカッターナイフは非常に薄くて柔らかいのが彫っていて違和感がありました。

私が印刀の彫刻刀に慣れているからだと思うのですが、使い慣れると押し込んでやや湾曲させて使えたりするので慣れたら便利な場面もあります。

 

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今回利用したカッターナイフは、近所のローソンで購入しました。

出来るだけ手に入りやすそうな手軽な物を選びました。

どのぐらい鋭利なのかは封をあけていないとわからないです。

念のために手軽に研ぐ道具も手元においておきました。

保険みたいなもので、カッターナイフが切れないときに備えておきましたが、意外な程カッターナイフが切れたので使う事がなくほっとしました。

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ちなみに研ぐ道具は木の角材に皮をはりつけて後ろの方で画鋲で止めました。

木も皮も身近にある物を使って即席で作った物です。

 

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緑の箱に入った緑色の固まりは研磨剤です。

通称青棒と言っていますが、先ほどの道具の皮の部分にこの青棒をこすっておきます。

この表面に刃先を研ぐと切れ味がさらに良くなります。

 

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上記のカッターで仕上げたのが下の画像です。

 

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次はカスタムナイフを使った同じ花菱を彫刻してみます。

カスタムナイフで花菱を彫る

カスタムナイフを研ぐ 3 ー研ぎの仕上げと試し彫りー

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今回は木に皮を巻き付けて青棒(研磨剤)を皮に擦りその上からナイフを研いでみました

 

 

 

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ナイフは手前から向こう側へ軽く刃先をなぞる感覚です。

 

 

 

 

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それを何度も繰り返して、刃先を確認しながら研いでいたのですが、たまに木で試し彫りをすると、手応えがばっちりと掴めました。

それで、もう一本のナイフも一緒に研いでおきました。

 

 

 

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今回使用したナイフは、向って左は、今井誠造さん、そして右側はMOKIナイフです。

 

 

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今回、花菱と仏頭と握り手をそれぞれ今井誠造さんのナイフを使って最初から彫刻をしてみました。

 

 

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かなり感触が掴めたので次回からもう少し本格的に出来ないかどうか、モチーフを考えて動画にもアップできたらと思います。

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カスタムナイフを研ぐ 2  ー 台を改良する ー

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少しずつですが、ナイフを研ぐという事が実感として徐々につかめてきたような気がします。

実は固定する台をもう少しナイフを寝かせられるようにして傾けました。

この事で無理がなく研ぎやすくなりました。

 

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そして研ぐ角度をもう少し鋭利にしたいので上の画像の鉛筆の先を削りました。

この事でナイフの角度を営利に研ぎやすくなりました。

 

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砥石は日本のキングの800番の砥石が私には一番研ぎやすいように感じます。

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上下の画像で使われている砥石は天然の仕上げ砥石ですが、その前に青砥の砥石で研いでいます。

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角度を鋭利にした事と、研ぎやすくなった事で木が思っているように研げるようになってきました。

実はナイフで花菱を彫ってみようと考えています。

今回の研ぎで削れるかもしれないと実感しました。

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ペナントナイフ

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この前、刃物屋の源久さんでナイフの事を色々とお尋ねしていたのですが、その時にペナントナイフをご紹介していただきました。

このナイフはとても薄く持ち運びにはかなり便利です。

店主さんは昔から愛用していてちょっとした封を切ったり、鉛筆を削ったりと、日常生活には欠かせない道具のようです。

値段もかなりお手頃です。

現在60歳以上の方はとても懐かしいナイフだと思われるようで、私はこのナイフ始めて見ました。

お店には何度も通っているので目には触れていたのかもしれませんが、その時まではカスタムナイフをちゃんと見ていなかったので、店主さんもあまり進めなかったのだと思います。

しかしとても使いやすそうなのは見た感じでも伝わってきます。

 

 

 

 

 

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鞘の中は刃先の方が程細くなってます。

 

 

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きっちりとナイフを差し込んだらしっかりと鞘が固定されています。

今では販売しているところも限られているようでなかなかお目にかかる事も少ないようですが、日常生活で使用するのにはかなり重宝しそうです。

カスタムナイフの鞘作り 2

デザインは黒の油性マジックで描いています。

まだ迷っていますが、とりあえずこういう感じで進めます。
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一方の木に小さな穴をあけていたのでその穴に電動ドリルで少し大きな穴をあけます。

この辺りから鞘作りが楽しくなってきます。

最初のナイフを鞘に入れるための溝を削るのはどちらかというと作業という感覚ですが、この段階までくると微調整の繰り返しですが、大変楽しくなります。

形が思うように削れて出てくるとモチベーションも上がります。

逆にちょっとした削り過ぎで失敗をする可能性も秘めていますが、今回はちょっと遊んでみました。

刃の部分さえ隠れていたら安全なので思い切って鞘の内側まで削り込みました。

削り込む前は自分が思い描いたように出来るのか不安もありましたが、遊びだから思い切って彫り込みました。

こういう事が自分の遊び感覚を楽しませてくれます。

あとはフォルムの美しさを気にしながら彫り進めます。

 

 

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削ってはデザインの修正をして、削ってはデザインの修正をします。

 

 

 

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途中でオカメインコを想像しながら彫り進めましたが、いかがでしょうか。

 

 

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ワンポイントに丸刀で丸い溝を作っていますが、このやり方は不動明王などの光背の表現でよくつかいます。

 

 

 

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サンドペーパーで全体の表面を整えます。

 

 

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全体が整えたら椿オイルを塗って仕上げます。

 

 

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カスタムナイフの鞘作り 1

まずは動画から

今回はナイフのカリンの木を使って鞘をつくってみました。

もともと皮の入れ物がついていたのですが、全体的に大きくなるのでコンパクトにしてみたいというのがありましたが、私自身がアレンジするのが好きで作りたかったのもあります。
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まずはどういう鞘を作るのかイメージが固まっていないのですが、木を当てながら考えてみたいと思います。

適当な大きさのカリンの木を用意したらナイフに当てて、ナイフが差し込める溝を彫ります。

最初から真っ二つに分かれているのでお互いの内側に溝を入れます。

 

 

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当たるところを鉛筆でまずは描きます。

最初に黒い柄が盛り上がっているのでその箇所を彫り込みます。

 

 

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両方の木に彫り込めたら刃先の溝を彫ります。

 

 

 

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ナイフを差し込んで状態を確認します。

ここまできっちりと丁寧に溝を彫りだします。

 

 

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穴の箇所は最初から決めていたので穴の場所を接着する前に一方の木だけあけます。

 

 

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しっかりと接着をします。

 

 

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固まったら最初はデザインの事を考えずに鞘の厚みを削りだします。

 

 

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まだまだ厚めに残っていますが次に大雑把にデザインを考えていきます。

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