香合仏のインスピレーション

 

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私が生まれる前1969年12月セイコーが開発したクオーツによってスイス時計産業が危機的状況に陥りました。

私が生まれた時にはクオーツ全盛期、機械式腕時計って何?

「ゼンマイの時計はおじいちゃんが使ってたやつやね」

なんて言ってたような言ってなかったような記憶があいまいです。

クオーツの良いところは誤差が少ない、機械式時計の100倍の精度があります。

そして電池を交換したら1年以上は持ちます。

この精度だけで腕時計を見ると、完全に機械式腕時計の負けです。

機械式腕時計は、ゼンマイを巻き上げてほぐれる力を利用してそれぞれの歯車を動かし、秒針、長針、短針を回転させます。

手巻きの時計なら毎日ゼンマイを巻き上げなければならない。

自動巻きの時計も常に腕に巻いて動いていなければ止まってしまいます。

5年以内に一度オーバーホーといって分解掃除しなければならず、手間とお金がかかります。

私が5歳頃、静かながらスイスで機械式時計の返り咲きが始まっていたようです。

私が初めて腕時計を手に入れたのは中学生の頃、駅伝を走るのでタイムを確認するために液晶デジタルの腕時計をはめていました。

時計といっても無名のメーカーですが、誤差もほとんどなく部活以外に日常生活も問題なく使えていました。

20歳の頃、良い時計が欲しいと思い、手に入れたのがCASIOのプロトレックです。

温度計、気圧計、高度計と他にもストップウォッチはもちろん様々な機能でよく遊んでいました。

これらの機能が何かの役に立ったわけでもなく普通に時刻の確認に終始しました。

私が高校生の頃、スイス時計産業では革新的なアイデアで腕時計に新しい風を起こしていました。

代表的なメーカーではフランク・ミュラーのクレージーアワーズというバラバラの文字盤、遊び心満載で実用という概念はそこにはありません。

私が機械式の腕時計に興味を持ち始めたのがプロトレックの時計を手に入れた直後 その時、私はアンティークショップにいました。

金閣寺の近くにあるお店で一階の奥に戦中からクオーツショックまでの間に生産された厳選された腕時計がずらっと並んでいました。

値段を見たら、買うことは難しいのですが、しかし近所に住んでいたという事もあり、何度も何度も見に行っていました。

アンティークの時計なので一日の誤差が1分以内で収まるかといったところで、クオーツに比べたら1000倍ほどの開きがあります。

それなのに私が足を運んでいたのは別の価値観をそこに見出していたからだと思います。

すべてが手作業で組み立てられていたという職人の技量に圧倒されていたのかもしれません。

また全体を美しくまとめるデザインや素材の落ち着いた色味、その時計をつけた人間に満足感や高貴な気持ちにさせてくれる腕時計の醸し出す上品な雰囲気。

私はもともと伝統工芸や伝統の技、職人魂という言葉が好きではなくその言葉の持つ独特の言い回しが人々を伝統工芸から引き離しているように感じていました。

おそらくスイスの時計産業も伝統工芸だと思いますが、何となく違和感があります。

しかし伝統工芸に替わるような言葉が見つからないので、いろいろと考えているのですがまだ模索中です。

話がそれましたが、私がアンティークの腕時計から機械式時計というものを知りたいという気持ちがどんどん膨れ上がっていきました。

妄想の中で手に入れた最高の時計をご紹介します。

 

遊びで使う腕時計

フランクミュラー 樽型のクレイジーアワーズ

ブライトリング アンティークのナビタイマー

ロジェディブイ

リシャールミル

 

セミフォーマル

ジャガールクルト レベルソ

カルティエ サントス

 

フォーマル

パテェックフィリップ  カラトラバ

ワールドタイム

 

バセロンコンスタンタン ヒストリークアメリカン

 

コレクションといっても少ないですが、妄想の中なので、これでも大幅に削除しました。

そして腕時計からは多くのことを学ぶことができます。

昔から伝わる技術が少し変化を加えて現代に溶け込んでいきました。

変化をするときに新しいから何でもよいということはなくむしろ私がもっとも学びたいのはそこです。

新しくてなおかつ上品であり、技巧的であり、遊び心があり、持っている人が高貴な気持ちにさせてくれるもの、それらのことは香合仏にも当てはまると私は思っています。

これから私が試しいこと、遊び心溢れる香合仏、フォーマルな席で携帯したい高貴な香合仏、今までに誰も作ったことのないようなものをこれから挑戦してみたい。

香佛舎

 

 

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未完成の浮彫 琵琶を持った弁才天

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香合仏のインスピレーション