古くから伝わる技術の展開と衰退

 

私は今、非常に良い環境に恵まれ毎日、仏像を彫刻させていただいております。

このような状態が20年いや10年は続いてほしいと思いますが、このように平穏な日々が今後、長く続かないのではないだろうかと、時代の空気みたいなものを以前より感じていました。

国の問題でもなく、会社の問題でもなく、従業員の問題でもなく、誰がどうすることもできない、時代の流れみたいなものです。

日本が世界中で貿易をしていく中で、日本の高すぎる労働賃金が足を引っ張っているとよく言われています。

高品質な日本の商品が世界中で売れ続けなければ沢山の社員を養うことができず、リストラをするしないという問題ではなく、せざるを得ない状態が今後、さらに加速され続けていくとも言われていますが日本の古くから伝わる技術で飯を食べられているのは、その大本には日本の工業技術の力が大きいと感じています。

スマートフォンでネットを利用する人口が増加し、今まで表ざたにならなかったことが表面化したり、大手デパートで商品を見てからネットで買うという事にためらいもなくできる人も増え、テレビなどに影響されず個人が好きなように取捨選択をできる環境が整ってきました。

また檀家に属さない生き方をする若者が大量に増えてくるのは、
誰にも止められない時代の流れだと思います。

日本人がグローバルな生き方をしていこうと思えば、おのずと日本人の高い給料を減らしていかなければならず、
それができないと外国人を雇う流れになっていきます。

これからの日本人は高い技術力と知識を持ち合わせ、なおかつ安く働かせてもらわなければ生きていけない状態がすぐ目の前に訪れてくるかもしれません。

香佛舎というウェブサイトを立ち上げたのはそうした背景もあったのですが、私の最も親しい人がかなりひどい鬱になってしまったことで、何もできなかった
自分の不甲斐なさ、そしてこの造佛記ブログ自体も、やめてしまおうと一日考えていたことがありましたが、鬱の人がかなりの割合で増えているという日本の現状に、いてもたってもいられなかったという背景があります。

私一人の力ではどうしようもありませんが、このような悲観的なブログになってしまったのは実は若い人の間で何となくわからない目に見えない不安を抱えている人が非常に多いのではないだろうかと思っているからです。

それらのことを大人が真摯に向き合わずにやる気のない若者というレッテルを最初から張っているようなところもあるのではないだろうか。

そのように片づけたほうが、楽だからです。

やる気がないというよりもむしろ、ネットで膨大な情報を収集しすぎたゆえに八方塞がりの状態、進むことも引くこともできないというところももしかしたらあるのかもしれません。

検索すれば内容はともかく答えは出てきます。

そのような人が、このブログを見て誰もやったことがない答えのないことをしている私に少し興味を持っていただき、勇気を与えられたらとささやかながら思っています。

一人の力ではどうしようもありませんが、しかし毎日ブログの更新や彫刻をすることによる積み重ねの力というものを、ネットを通して共有できればと考えています。

 

別のサイトでまだ始めていませんが副業を数か月先にできればと考えていますが、副業の許可を得てはいるもののウェブサイトを使って集客をすることは実は言っていません。
これからすることは同業者では誰もしたことがないのですが、しかし私がするか誰かがするかという時間の問題でもあり、今しなければいけないという焦りもあります。

そして新たに立ち上げた香佛舎を真似をされてもびくともしないようなコンテンツをこれからもたくさん盛り込んでいこうと思います。

 

合掌

 

 

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