胎蔵界 114 白傘蓋仏頂 

taizoukai 114-1

白傘蓋仏頂 びゃくさんがいぶつちょう (梵名:Sitatapatrosnisa シタータパトローシュニーシャ)

身色 黄色

左手 傘を載せた蓮華を持つ

右手 仰げて、親指は伸ばしそれ以外の4本の指を屈する

台座 赤い蓮華に坐す

五仏頂の一尊、インドでは、国王や貴人を雨や日差しから護るため、侍者が背後から傘をかざす。

仏教では傘に関してこんな話があります。

村人が須菩薩のために住居をつくったが、屋根を葺くのを忘れてしまいました。

雨が降ってきたので、このことを思い出した村人は、あわてて須菩薩のところへ駆けつけてみると、そこだけ雨がふらなかったという。

須菩薩の神通力をいうための一つの説話であるが、後に仏にはこのような徳があるとされた。

尊像の上にかかっている傘を仏天蓋といい、仏徳を示すものとしました。

白傘蓋仏頂尊はこのような徳の傘をもって衆生にかざし、衆生を純白な心で覆い護る誓願を表しています。

合掌

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