龍門石窟 如来仏頭の模刻の彫り進め方の全記録 その1

昨年の秋に大阪市立美術館で開催された、特別展 「仏像 中国・日本」を見に伺いました。

見本とする如来仏頭はその展覧会で拝見いたしました「河南・龍門石窟奉先寺洞将来」の唐時代(8世紀)の如来仏頭です。

古い中国の仏像ではあるのですが、日本で見た覚えがあります。

彫刻ではないのですが東寺に伝わる古い両界曼荼羅の胎蔵界曼荼羅大日如来象と、奈良・東大寺の大仏の銅製の連弁に刻まれた毘盧舎那仏のお顔です。

以前よりそれらの顔が丸みがあって、目が切れ長、表情大変清らかで、いつか彫ってみたいなと考えていたのですが、美術館でお顔を拝見した時に、これだと思いました。

時代もだいたい同じなのでおそらく、当時の日本はこのようなお顔も参考に仏像を彫っていたのではないかと想像いたします。

図録を手に入れて、如来仏頭の正面写真一枚だけを使って彫り進めました。

耳の位置は、標準的な仏像を参考に後頭部は鋸の跡を残して荒削りで石造風に仕上げる予定です。

下記の動画は粗彫りまでの工程です。

 

 

 

 

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