平成26年 香合の制作



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毎年香合を作らせていただいておりますが、今年はど

のようなデザインにしようかまだ迷っています。

先に材料の木を手元に置いて色々と考えていましたが、

頭の中では、これでいこうとイメージがついても次の

日には、また別のイメージを思い浮かべていたりして

気持ちがあっちこっちいきます。

 

去年の香合の制作は1月から作り始めましたが今年は

まだ手付かずの状態、焦るのもよくないので、手元

に木を置いて触れながら、イメージを固めていこう

と思います。

 

香合というのはお香を入れる蓋つきの容器です。

茶のお湯を沸かす炉にお香を入れますが、かすか

に香るように、じかに炭の火に触れずに少し離して

おきます。

 

そのお香を炉に入れる前は 、あらかじめ香合に入れ

ておきます。

香合の中には3個入れて、その内2個を炭の近くに落

として入れますので、お点前の種類にもよりますが、

一個だけ香合にいれておきます。

 

風炉と炉ではつかうお香の種類が違います。

11月~4月までの炉の時期には陶磁器の香合を用い

ます。

練香という黒くて弾力のあるお香ですが、それが漆

器などの器を傷めるため、漆器には用いません。

5月~10月までのお香は角板を薄くカットした、香

木を使います。

香合の素材も、唐木、竹製などの漆器の香合をこの

時期は用います。

 また年中使える貝の香合などもあります。

このような条件から私は5月~10月までの、間に使わ

れる香合しか作ることができませんが今回作る香合は

5月の茶会につかいます。

香合を作るうえで、誰も作らないようなものを作って

いきたいのですが、あまりにも奇抜すぎるのも良くな

いので、そのあたりは難しいところですが、その分や

りがいもあります。

どの時代で使われても、いつでも新鮮な気持ちで使え

る、そういう香合を作れるように毎年色々と考えてい

ますがなかなか道のりは遠いですね。

                                                                                       続く

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