金剛界 21 不空成就如来尊像

不空成就如来尊像 (インドの古い言葉でAmoghasiddhi アモーガシッデイ)

この如来さまは不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)です。

肌の色は緑色、左手は金剛拳にして臍(へそ)の前におき、右手は施無畏印にして中尊である大日如来の北(左)に佇んでいます。

大日如来の衆生救済の智慧である成所作智を司ります。

天鼓雷音如来や釈迦如来と同体とされますが不空成就とは、確実に仏の働きを成就する尊であるという意味です。

サンスクリットでアモーガシッデイのシッデイを音写して悉地というので密号では悉地金剛、成就金剛などといわれています。

お姿は仏の働きを象徴するために左手は衣の角を握るように描かれる尊像の例もあります。

施無畏印は、仏教実践徳目の一つである布施行のうち、もっとも重視される無畏施を表し、衆生に不安や怖れのない心を植え付けることで、仏の偉大な働きとされます。

 

合掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

kongou 21 fukuu 1-4

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