3Dプリンターの可能性


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(ニコニコ動画)初音ミクをNCで木彫ってみた。-黒柿Ver.-

今後、仏像彫刻のお弟子さんを採用する場合、3Dプリンターを扱える人間が登場するかもしれない。

私が想像していた以上に3Dプリンターの技術が進んでいるようです。

道具の変革は、時代の流れ逆らう事なく繰り返されてきたように感じます。
それは継続して同じ工法が永遠と受け継がれるということはなく、どんどんと新しく手順もスマートにそしてスピーディーなものに変容していきました。

木材を削るというシンプルな道具は、当初、石で削っていましたが次第に大陸からの影響で青銅器が日本に入ってきました。
石の道具に慣れていた人はどう思っていたのでしょうか。
青銅器を制するものが、もの作りを制するということもあったのかもしれません。

次第に青銅器から鉄に変わり、そして日本独特の鋼を地金でかぶせる今の刃物の形に変わっていきました。

さらに時代は進み、切れ味鋭い仕上げ砥石が京都梅ヶ畑周辺で発見されました。
これは江戸時代に入る少し前だと言われていますがもっと以前に発見されていたのではないかと思います。

鋭い刃物を手に入れると、柔らかい木を削ることができます。

平安後期あたりから柔らかい桧が木彫の中心の材料になっていきましたが、それは刃物の切れ味にも関係しているのではないかとも思われています。

桃山時代ごろ、鉋が登場します。
それ以前の鉋はやり鉋と呼ばれ、見た目は槍です。
その槍を両手で持ち槍先を木の表面でスライスさせながらけずります。
そのため、表面は若干の凹凸があります。
現在ではその削り跡が残っている方が良いという人も出てきていて、テーブルなどの天板を仕上げている人もいます。

しかし、やり鉋を使い慣れた人は鉋の登場でどう思われたのでしょうか。
「最近の若いやつはやり鉋を使わないから、ろくな仕事しない」
なんて当時の年配者などは愚痴っていたのかもしれませんね。

しかし鉋が登場してから、あっという間にやり鉋の姿が消えていきました。
それだけに真っすぐ平らな面を削る鉋はすばらしい発明だったのだと思います。

さらに鉋も進化し二枚刃が登場します。
より薄く仕上げることができますこれは、最後の仕上げに使う鉋で鉋の中に二枚の刃が入ったものがです。
これは、一般的に良く見かける鉋で、一枚刃の方が珍しいぐらいです。
私たちは、荒く削りだす一枚刃の鉋と仕上げに使う二枚刃を両方使います。
私が生まれる20年ほど前の話ですが、初めて電動鉋が登場しました。
電動鉋と手鉋の二種類を併用していましたが、時代が進むにつれ手鉋はあまり使われなくなってきました。

最近では3Dプリンターでできた銃が話題となっています。
すでに銃などは実用段階での製造も可能みたいですが、形がどうも今一つだと思っていました。
では仏像彫刻だったら、どこまでできるのかいろいろと調べていました。

ニコニコ動画やYouTubeそして3Dプリンターを扱ってい人のブログを見ていると、樹脂では仏像が作れる段階まできていますがあともう少し細かいところでシャープさはなく、形もぼってりとしています。

次に木を使ってできるのか見てみました。

すると旋盤加工で木でアニメキャラクターを遊びで制作していた動画などを発見しました。

こちらも細かいところを見れば実際の元になったモデルと比べるとこちらも細かいところでシャープさが見られないところがあります。

しかし、シャープさがないとはいえ、木でもここまで形が作れるのかと改めて驚き、3D旋盤と人間の手で仕上げれば、作れる段階には来ていると実感しました。

では、データを入力するのに膨大な時間がかかるのかといえばそうでもなく、スキャニングの方法さえマスターすれば、簡単にできそうな感じです。

技術の進歩とともに、もっと簡単で、もっとシャープに、できないことができてくる時代に近づきつつあるように感じました。
世界で初めてデジタルカメラを発明したのは1975年12月にイーストマン・コダックの開発担当者スティーブ・サッソンで画像サイズは100×100の10000ピクセルです。
それから、30年という年月が経ちましたが、デジタル撮影はフイルムにはまだまだ及ばないと多くの人が思っていました。
明らかな違いが、誰の目からも判別できました。
これは私の想像ですが、6年程前800万~1000万画素のカメラが登場しましたが、これを境にフィルムカメラからデジタルカメラに移行した人が、増えたような気がします。
これと同じことが3Dプリンターにも起きるのかもしれません。
私たちが想像できないような、シンプルかつ、大胆な発想でいとも簡単に作られていくのかもしれません。
私たちは、もしかしたら弟子のいらない時代に突入し弟子の代わりにプログラムが動いてくれるのかもしれません。

以前、私は二張の和傘というブログを書いていました。
そこに登場する旦那さんから聞いた話ですが、効率化を求め、無駄のない仕事をすることが多くの失業者を生むこれは当たり前の事で、そのため名家といわれる土地の地主は、
人々全員に仕事が行き渡るよう常に目を配らせていました。
そのため、お金を儲けることはできませんが、余裕のある生活をしていました。
しかし儲けようと仕事量が一人あるいは一つのグループに集中すると、他の多くの人が失業し、社会のバランスが悪くなります。
そのため仕事が皆に行き渡るよう均等に分け与えていたようです。

今は地域レベルで、仕事を管理する人がいませんが、これから科学技術の進歩と同時に一人一人が社会全体を考えたうえで行動をしていかないといけない時代にさしかかっているのかもしれませんね。

3Dプリンターの可能性
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