金剛界 19 金剛因菩薩尊像

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金剛因菩薩尊像 (梵名:Vajrahetu ヴァジュラへ―トゥ)

この菩薩さまは、金剛因菩薩(こんごういんぼさつ)です。

左手は、金剛拳にして、腰におきます。

右手は法輪を胸前にかざします。

金剛因菩薩は、無量寿如来(阿弥陀如来)の北方(曼荼羅

では、向かって右)に佇んでおられます。

尊名は金剛なる菩薩の因を具えた菩薩という意味です。

仏陀の智慧である菩提は、釈尊の成道の場面に擬せられて、

菩提樹下のいわゆる菩提道場で獲得される。

菩提道場での三昧の境地が因となり、その境地で菩提を獲

得するや、即座に説法へと向かういます。

この菩提の獲得の過程が、この尊によってイメージされて

います。

右手で持っている法輪は元来、古代インドでは武器の一種

でありました。

仏陀の説法は魔を退治し、煩悩を調伏するの武器に喩えら

れました。

合掌

 

 

 

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