金剛界 30 金剛焼香菩薩尊像

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金剛焼香菩薩尊像(梵名:Vajradhupa バジュラドゥーパー)

この菩薩さまは金剛焼香菩薩(こんごうしょうこうぼさつ)です。

天女のお姿で、両手には香炉を持ちます。

この尊像は阿閦如来が大日如来を供養するために出生した尊像

です。

ただし、理趣会のみで他の会とは異なり、金剛薩埵を囲んでいる

一尊像として表現されています。

持物である香炉は塗香ではなく焚香です。

「不動明王(阿閦如来)は毘盧遮那如来の供養に応えるために悦びの

三昧に入り、雲海のごとき焼香供養の厳装をなして、遍く一切の

金剛界に広げて金剛焼香天女身となす。」

とあります。

金剛焼香如来とは、智慧の喜びとその動きが一切に行きわたることを

示します。

香が自由自在にひろがるように、衆生に歓喜を与えることを象徴的に

表したものです。

合掌

 

 

 

 

kongoukai 30-2

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