三十三観音

三十三観音

以下に列挙した三十三観音の名称は、天明3年(1783年)に刊行された絵師の土佐秀信が著した『仏像図彙』(ぶつぞうずい)という書物に所載のものである。この中には白衣(びゃくえ)観音、多羅尊観音のようにインド起源のものもあるが、中国や日本で独自に発達したものもあり、その起源は様々である。白衣観音、楊柳観音のように、禅宗系の仏画や水墨画の好画題としてしばしば描かれるものもあるが、大部分の観音は単独での造像はまれである。

参照Wikipedia

1  楊柳観音 ようりゅう 楊柳の枝を持つ。病苦から救う

2  龍頭観音 りゅうず  雲中の龍の背中に乗る

3  持経観音 じきょう  岩座に座り、手に経を持つ

4  円光観音 えんこう  岩座に座り合掌する

5  遊戯観音 ゆげ    雲上で左ひざを立てて座る

6  白衣観音 びゃくえ  白い布をまとう。息災、除病、安産、子育て

7  蓮臥観音 れんが   蓮華に座り合掌する

8  滝見観音 たきみ   断崖に座って滝を見る

9  施薬観音 せやく   岩座に座り、右手を頬にあてる

10 魚籃観音 ぎょらん  手に魚籠を持つ、または大きな魚に乗る。除毒、魚供養

11 徳王観音 とくおう  岩座に座り杖を持つ

12 水月観音 すいげつ  蓮華の上に立ち月を見る

13 一葉観音 いちよう  水上の蓮華に左ひざを立てて座る

14 青頸観音 しょうきょう 岩座に座り右手をひざに立てる

15 威徳観音 いとく   蓮華を持ち岩の上から水面を見る

16 延命観音 えんめい  岩にひざをつく

17 衆宝観音 しゅうほう 右手を地に付ける

18 岩戸観音 いわど   毒蛇の住む岩戸に座る

19 能静観音 のうじょう 海辺の岩に座り手を岩にあてる

20 阿耨観音 あのく   岩座に座り滝を見る

21 阿摩堤観音 あまだい 獅子に乗り、魚と果実を持つ

22 葉衣観音 ようえ   勇敢な姿をして岩座に座る

23 瑠璃観音 るり    香炉を持ち水上の水上の蓮華を持つ

24 多羅尊観音 たらそん 雲の上に立つ

25 蛤蜊観音 こうり   はまぐりの前に座る

26 六時観音 ろくじ   経典(梵篋=ぼんきょう)を持つ

27 普悲観音 ふひ    両手を隠し山上に立つ

28 馬郎婦観音 めろうふ 婦女の姿で「法華経」と頭蓋骨を持つ

29 合掌観音 がっしょう 蓮華の上に立ち合掌する

30 如観音 いちにょ  雷を征服するように雲に乗る

31 不二観音 ふに    水上の蓮華に立つ

32 持蓮観音 じれん   蓮華の茎を持つ

33 灑水観音 しゃすい  杖、灑水器(浄水を盛ってある)を持つ

 

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