衣文線の表現

衣文線 衣文線は〈えもんせん〉と呼び、衣のしわの事をさしてい

ます。

仏像の衣文線はインドの石仏の表現から今に至るまで随分と変化

をして きましたが、最初の頃は現実的なシワとして表現されてき

ました。

中国や朝鮮を経て日本にきた時には、現実的にはありえないシワ

となっ てはいますが、見た目がスッキリと整っていて、違和感が

なく流線が極 めて美しくなっています。

快慶さんがお造りになられた阿弥陀さんは沢山ありますが、その

中でも 東大寺にある阿弥陀如来立像の衣文線は美しいなあと、思

っていまし た。

金箔像でその上に切金を施していてとても上品に仕上がっています。

日本にある美しい仏像の衣文線は他にもまだまだ沢山あります。

私も美しい衣文線を表現したいと思い、そういった像に憧れますが、

ど こまで近づける事ができるか、これからの課題です。  

                                                                                                         合掌

 

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 東大寺 阿弥陀如来立像 快慶作

 

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同上 衣文部分

 

 

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