3 蓮弁の制作

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蓮弁の制作 3

昨日に引き続き蓮弁の内側を彫刻していきます。

内側の彫りはあてがう蓮台の曲線にフィットするように削ります。

今では何もせずに蓮弁が当たったところを彫刻刀で落としていく

だけで 作業をすすめますが、初めて蓮弁を彫った時は非常に難し

かったです。

当たったところを削るという単純なことなのですが、見当違いの

ところ を彫って、薄くなりすぎてしまうことがります。

そして蓮弁を修正しますと、だんだんと薄っぺらいものになって

いきま した。

このブログを読まれて、蓮弁を彫るという機会のある人はほとん

どいな いと思いますが、もし初めて彫られる方がおられましたら

蓮台の方を蓮 弁が収まるぐらいの範囲にチョークをつけます。

そうすると蓮弁が当たったところにはチョークがつきますのでそ

こを削 ると確実に蓮弁が蓮台にフィットしていきます。

少し時間がかかりますが、フィットすると気持ちの良いものです。

しかしその後のチョークを拭き取る作業に結構手間がかかります。

石の上に木の柱を立てる時に昔の大工さんも何か目立つ色を石に

塗り、 当たったところを削っているとも聞いたことがあります。

いずれにしても、こういう合わせ彫りというやり方、仏像の修

復でよく 使う機会が大変多いです。

古い仏像に傷をつけることができないので足りない部分を新し

い木で足 して行く時、新しく足す木の接地面を削ります。

私もあまり使いたくありませんが、あまりにも複雑すぎる面だ

と最後の 手段としてチョークを使います。 そしてこのチョーク

何か日曜大工でも役に立つ事があるかもしれません のでそうい

う機会がございましたら、是非お試しください。      

                                                                                                 合掌

 

 

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