利休の屋敷の朝顔が見事である
その噂が秀吉の耳に入るや、利休の朝顔を拝見しながら茶を所望したい。
そんな秀吉の要求を利休が承知し、約束の日の早朝秀吉は利休の屋敷へ向かうや、楽しみにしていた朝顔が路地には一本もない。
それでも秀吉は茶室に足を運ぶと、目に飛び込んだのは一厘挿しの朝顔だった。
その日、もっとも美しい一輪の朝顔を残して、それ以外の朝顔は全部捨てた、その利休の美意識に「さすが利休」と褒めたたえた。
ブログのロゴを考えている間、ふと利休と秀吉のエピソードが頭をよぎりました。
また、アップル、マイクロソフト、ワードプレス、ツイッター、フェイスブック、何気に目に入ってくるすごくシンプルなロゴが、計算されつくして作られていたと知ったのはロゴのデザインを考え始めた時だった。
外に出ても雑誌のロゴはどんな風なのか、例えばLEAFのような雑誌のロゴはテキストロゴに見えるのだけど、わずかに変えていたりします。
名前の通っている企業のロゴはとてもシンプルだけど、それだけではない、アップルはかじりついた後がアクセントになっている、ワードプレスのWは一滴の水がアクセントになっている、利休の求めていたお茶の形は無駄なものをそぎ落とす作業だけど、空間を引き立てるための一厘の朝顔だったりします。
そこで私なりにロゴを作るヒントととして、無駄なものをどんどんそぎ落とし、これ以上落とせないところで一つ無駄なものを加える。
その無駄な部分に企業理念が凝縮していたり、また遊び心を垣間見せる部分であるのではないだろうかと私の独断ですがそう感じました。。
だからといって優れたロゴが簡単にできるわけではない、そぎ落としたものと一つの無駄な物の組み合わせのバランスは、一朝一夕で身につくものではない。
そういう事もふまえつつ、私なりに少しずつ修正を加えることを前提にロゴを制作してみました。
今は、実名でブログを公開しているわけではなく、いわゆるブログを育てる時期だと考えていますので、非常にのびのびブログを作成そしてデザインで遊んでいます。
実名でブログを公開していたら、もっと保守的な文章になっていたり、大胆な事もできないかもしれません。
仕事でも、あらゆることを想定して、きっちりと真面目にこなせばこなすほど、内容が面白くなくなる。
遊び心があると多くの人々が魅了し、関心を引きますが、真剣に取り組まなければ薄っぺらい物になってしまう。
この二面性を大切にすることができるようになりたいですね。
下の画像はそんな思いでロゴを考えてみました。
試しに色を塗ってみました。
ここで3文字から1文字に変更しました。
デザイン帳で下図を描いてみましたが、ここまで来るのに何枚も修正をくわえました。
平安時代の仏像の彩色の組み合わせで考えていましたが、統一感が出てこないので種類を減らしました。
仏像の金箔の色、黄色一色にしてみましたが、金箔は光の反射で金を認識するので、今はそう見えないので保留状態です。
シンプルに色なしも悪くないと思いますが、とりあえずこの状態をベースに、後は何か思いついたらその時々で加筆するという具合でとりあえずのロゴの制作は一休みします。
二色も試してみました。
やはり一色かな?