三尊像の彫刻 千手観音坐像 飯綱権現立像 毘沙門天立像 3 木取り 

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まだ下図は未完成ですが、制作する厨子の形はほぼ決まっています。

それで立体的な雰囲気を掴みたいので少し大きめに制作した厨子の木取りをしてみました。

最終的に16から17㎝ぐらいの総高になります。

この厨子を見ながら未完成の下図を修正しながら描きます。

まずは、木取りから開始しますが、木は木目が合うように同じ木材を利用して目も合わせていきます。

 

 

 

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まずは鉋をかける前の状態です。

 

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次は木の表面に鉋をあてて仮り組した状態です。

 

 

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開いてみると彫刻する前の何もない状態です。

 

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これから三尊像を彫りだします。

 

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横から見た状態です。

 

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三尊像の彫刻 千手観音坐像 飯綱権現立像 毘沙門天立像 2 立像から坐像へ

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前回中央の千手観音像を立像にしてラフに描きながら創造していましたが、千手観音像の坐像の姿も描いてみたいと思います。

 

 

 

 

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比較が出来るように見開きの右側に幅の広くした三尊形式の厨子を描きます。

 

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中央にお坐りになられる十一面観音坐像を配します。

脇侍の飯綱権現立像と毘沙門天立像を同じ位置に脇侍として配します。

 

 

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十一面観音像の一つが1.2㎜で、脇侍像の一つが7㎜にしています。

十一面観音象の額の高さまでがお坐りになられているので6㎝です。

そして脇侍像の額までの高さが御立ちになられているので7㎝になります。

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三尊像の彫刻 千手観音立像 飯綱権現立像 毘沙門天立像 1 下図の描き始め

まずは動画から

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ギャラリー

香佛舎 三尊像制作工程
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今回、小さな御厨子に奉られる三尊形式の千手観音立像を制作いたします。

この小さな厨子の中には両脇侍として、向って左側には飯綱権現立像、右側には毘沙門天立像が入られます。

この三尊形式の千手観音像や脇侍は、セイタロウさんのご縁のある仏様です。

そしていつまでもそのご縁のある仏様を大切に身近に置いておきたいという事で私にご依頼を頂きました。

フウタロウさんは私のブログの英訳をしていただいています。

そして今回セイタロウさんのご好意で三尊像をブログに掲載してもよいですよ、というお返事を頂きました。

それで、まずはその形を仏画や出来るだけ古い彫刻などから、どのような形にするのかを検討していきたいと思います。

私のいつものやり方として、まずは彫刻なども荒彫りの状態で置いておくという事をしますが下図も同様で、大雑把に描いておいて、しばらく離れます。

そのような形で進めて行くのですが、まずは最初の一歩として下の画像から進めてみたいとおもいます。

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まずは最初に十一面観音像を中尊に配します。

この幅に合うように厨子の中で高さを決めるのですが、上の図のように像の立つ場所に10等分の線を引きます。

下から10つめのところが額口になります。

額口は髪の生え際です。

胸の張りは二つ分になります。

 

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全体の高さを見るためにこの状態で脇侍像を描きます。

 

 

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この状態でしばらく置いておきます。

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