木彫りの初音ミクを制作してみる 1

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木材をつかって3D加工がどこまでできるのか気になって検索したところNCルータで立体的に加工している動画を見つけました。

その時のモチーフが初音ミクです。

それが初めて、真剣に見た初音ミクでした。

自動的にドリルと土台が動きそして出来上がっていくさまをみて最後の仕上げがどうなるのだろうと思ってみていました。

ドリルで仕上げるため、シャープな彫り面ではなく、どうしてもガサガサした面になってしまうようで、そこは少し残念でした。

しかし機械で荒彫りして人間が仕上げるようにすると、クオリティーがぐっとあがるだろうなあと感じてみていました。

そんなことを空想していると自分でもどうしても彫りたくなってきて、今回の制作を開始した次第です。

遊びで彫るとはいえ、かなり真剣に彫っていきます。

特に顔の表情は、気合を入れて彫ります。

道具は挑戦したいという人が出てくるかもしれないので、必要最低限で制作をしていきたいと思います。

一番上に道具の彫刻刀が画像で掲載しておきましたが、このページでは一番右の彫刻刀のみを使っています。

まだ仕上がっていないので彫刻刀がどの種類まで必要なのかわかりませんが、どうしても他の彫刻刀が必要だと感じたらプラスしていきます。

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私はきっちりと下書きをせずにIpadで見ながら、着物姿の初音ミクに私オリジナルで抹茶椀を持たせてラフに描いています。

「御相伴いたします」、「お先にちょうだいいたします。」もしくは「御薄いかがですか」どのテーマにしようか彫りながら考えてみます。

 

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初めて刀をいれます。

 

 

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まずは初音ミクを浮き立たせていくため周りを削ります。

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抹茶椀が一番出っ張っているのでその周辺を削ります。

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ラフに書いた下書きが消えかけたら加筆していきます。

実は初めて彫る人には非常に難しい彫り方になっています。

というのもきっちりとした線を木に移しその線の通りに輪郭線を削り最初のラインを消さないように削るのが優しい制作方法だと思いますが、私は、細かな修正を加えながら彫りたいので彫りながら違和感が出てきたらその部分を修正し新たにラインを描きなおすやり方をしています。

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香佛舎 木彫りの初音ミクのギャラリー

木彫りの初音ミクの制作工程