10 一切如来智印

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胎蔵界  一切如来智印さま(サルバタターガタジュニヤーナマハームドラー) 今回ご紹介します仏さまは一切如来智印〈いっさいにょらいちいん〉と 呼びます。 木彫で色はついていませんが本来の色は白光色で円光の内側に純白の三 角印があり、その光は緑色で宝蓮華に坐ります。 三角形は降伏、除触を意味し、純白は大慈悲を示すようです。 三角形は五大のうち、火大にあたります。 如来の智慧は、火が物を焼き不浄を払うように、貪・瞋・痴の三毒を焼 き。触りを除く力がある事を示します。 そのような事から純白の三角形の中を朱にしています。 以後、現段階ではまだ彫刻をしていませんが、三角形の中と頂に卍を二 つ描きます。 卍は古代インドでは吉祥を意味し、また太陽を表すとも言われていま す。 仏の三十二相(仏さまの32のお姿の特徴)の中、髪の右巻き毛もこれに 由来しています。 三角形の中は三重になっていますが、三世諸仏の智慧を表し、三角形の 頂の卍はアン字(菩提)で、釈尊が四魔を降伏して正覚した事をしめ し、三角形の中の卍は五鈷杵を表し、本来の菩提心を指します。 三重の炎が光背に表されますが、三毒また本来清浄であり、しかも菩提 と不二であることを示しています。 周縁の光円は智慧より生じる慈と悲の二つを表します。                                                                                                      合掌

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