胎蔵界 観自在菩薩(アヴァローキテーシュバラ) 今回ご紹介します菩薩さまは観自在菩薩〈かんじざいぼさつ〉です 釈迦院のお釈迦さまが佇んでいる場所から向かって右上におられます。 右手に払子(ほっす)を持ち、左手は腰におきます。 払子は獣毛や麻などを束ねて柄をつけたもので、もとインドで蚊・ハエ やちりを払うのに用いていました。 それから法具となって、中国の禅宗では僧が説法時に威儀を正すのに用 いるようになり、日本でも真宗以外の高僧が用いています。 胎蔵界の観自在菩薩の払子の役割は侍者である事をあらわし、密教では 払子を煩悩を払う意味としているようです。 そして釈迦院の観自在菩薩は、釈迦如来の侍者の役をはたすことになり ます。 合掌