火天(インドの古い言葉:Agni アグニ)
この尊像は火天(かてん)です。
右手は胸前で三角形のものを持っていますが、これは三角火炎といい炎です、その三角火炎を執り、左手は肩先で拳にし、人差し指を天に向けます。
外金剛部の二十天の一つで、西北に位置します。
お姿に違いがありますが、火天は老人であるとも青年であるともいわれております。
私が参考にしているのは老人のお姿のものですが、老人とは聖なる祭火として火檀に古代からまつられてきたからであるとされ、青年とは毎朝の火檀に灯されるので若々しいようです。
三角火炎は燃えあがる火炎でありますが、煩悩を焼き尽くす智慧を意味しているようです。
合掌