辨積菩薩尊像 (インドの古い言葉 Pratibganakuta プラティバーナクータ)
この菩薩さまは辨積菩薩(べんしゃくぼさつ)です。
尊名の辨積は弁舌に巧みでそれを積み上げている意味があります。
右手で持っているのは蓮の花ですがその上に雲が出ていますが、それは三形の雲で智慧を積み上げていることを表しています。
いわゆる文殊の智慧のような意味です。
そのようなことから辨積菩薩と文殊菩薩は同体とされています。
文殊菩薩の異形で五髻文殊を代表する髪を結いあげた文殊童子像がありますが、三形の雲はこの髪の形をデフォルメしたものとも考えられています。
合掌