降三世明王尊像(梵名:バジュラフーンカラ)
この明王さまは降三世明王(ごうざんぜみょうおう)です。
持明院の向かって右から二つ目の不動明王像の隣に佇んで
います。
お顔が三面あります。
そのお顔の各面には額にもう一つ目があります。
八本の腕を持ち、左右の一番前方の手が降三世の印を結
びます。
大自在天は自らを三界の主であり、自分に勝るものはな
いとして、大日如来の教勅に従わなかった。
それを金剛薩埵は身を降三世に変じ、大自在天と妃の烏
摩を踏みつけて懲らしめました。
踏みつけられた二人は貪・瞋・痴の三毒であり、彼らを踏
みつけた両足は禅定と智慧を意味します。
合掌