金剛界 25 金剛拳菩薩尊像 

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金剛拳菩薩尊像(梵名:Vajrasandhiヴァジュラサンディ)

この菩薩さまは金剛拳菩薩(こんごうけんぼさつ)です。

二本の手を金剛拳にして胸に当てます。

不空成就如来の四親近のうちの一尊で、不空成就如来の北(曼荼羅図では右)に位置します。

この尊像のサンスクリット名のサンディとは密接な結合を意味し、手の指を堅固に結び合わせて握る働きを手で象徴しています。

それは一切如来の誓願の堅固であることの標幟(ひょうじ:目印)です。

指を堅く握ったこの形を金剛拳といいます。

金剛拳は金剛界の共通の拳の握り方なのでこの拳をつくるこの尊を一切如来拳菩薩とも呼びます。

十六大菩薩は、発願菩提心を体とする金剛薩埵から始まって、その修行は、この尊に至って、金剛去ったの三昧が一切如来の誓願を標幟する金剛拳印として現れます。

これは真言密教の修行者の理想の姿である金剛薩埵の修行の成就を意味します。

それゆえに十六大菩薩の最後に位置します。

金剛薩埵の目標は、自らには仏陀の一切智慧を獲得し、衆生には利益と安楽をもたらすことであるが、

そのためには自らが涅槃の境地に安住することはしない。

あえて衆生の苦しむ世間に身を置く。

これを無住処涅槃といいます。

仏菩薩の解脱した境地をあえて世間に結び付ける働き、すなわち無住処涅槃が、この金剛拳菩薩によって実現されます。

またこの無住処涅槃にあって衆生を涅槃の苦から解き放ち、安楽の境地の成就に結び付けます。

このように、金剛拳の堅固な結び合わせは、金剛薩埵の修行の成就を意味する第十六番目の尊として表されます。

合掌

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金剛界 42 慈氏菩薩

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慈氏菩薩尊像(梵名:Mitreya マイトレーヤ)

この尊像は慈氏菩薩(じしぼさつ)です。

左手の手のひらを仰向けにして軍持をおきます。

慈氏とはマイトレーヤの訳語で、慈悲深きもので弥勒菩薩も同じくマイトレーヤと呼ばれています。

賢劫十六尊の筆頭で、東の框(第二重)の北端に位置します。

軍持とはダンディーの音写語で水差しのことで、智慧の水をもって法雨を注ぐことを示しています。

合掌

 

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金剛界 2金剛波羅蜜菩薩尊像

 

 

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金剛波羅蜜菩薩尊像(梵名:Vajraparamita ヴァジュラパーラミター)

この菩薩さまは金剛波羅蜜菩薩(こんごうはらみつぼさつ)です。

天女のお姿で左手は掌面を外に向けた拳で、右手は触地の印をします。

毘盧遮那如来のすぐ下(東方)に佇んでいます。

阿閦如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊です。

金剛波羅蜜の金剛は菩提心(悟りを求めんとする決意)の堅固なることを意味し、五鈷金剛杵は堅固な菩提心の象徴(三昧耶形)であります。

波羅蜜とは、彼岸に至るということで、菩提心の力によって彼岸に至るという誓願(三昧耶)をもった菩薩であります。

三形の五鈷杵は堅固な菩提心の象徴であるが、菩提心には悟りを求める心(能求菩提心)と求められる心を意味しています。

合掌

 

 

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金剛界 4法波羅蜜菩薩尊像

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法波羅蜜菩薩尊像(梵名:Dharmaparamita ダルマパーラミター)

この菩薩さまは、法波羅蜜菩薩(ほうはらみつぼさつ)です。

天女のお姿で羯磨衣を着ます。

三摩地の印を結び、印の上に蓮華を立て、華上にお経が入った箱を載せます。

毘盧遮那如来の西方の月輪に佇んでいます。

観自在王(阿弥陀)如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊です。

法波羅蜜の法とは諸法実相のことで、すべての事物はそのままで真実の相を表していることをいいます。

それを観る眼、すなわち観察する叡知である般若波羅蜜の徳を表します。

般若とは叡智、悟りの智慧のことで仏の智慧をいいます。

そしてこの実相の法は妾分別の塵垢を離れて清浄であるから、蓮華が汚泥に咲いて決して汚されることなく清浄であるので、蓮華によって象徴されています。

合掌

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金剛界 26 金剛嬉菩薩尊像

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金剛嬉菩薩尊像(梵名:Vajralasi ヴァジュララーシー)

この尊像は金剛嬉菩薩(こんごうきぼさつ)です。

天女の姿で両手を剛拳にして、腰の側におき、左を向いて、やや頭を下げます。

この尊像は大日如来が阿閦如来を供養するために出生したものであります。

あたかも女性が愛する男性につくすように、自然の発露としての喜びが金剛嬉菩薩という女尊として生々しく表現されるます。

『摂真実経』によれば、行者は金剛嬉菩薩を観想する場合、自らが金剛嬉菩薩になりきり、十方世界の諸仏・菩薩・衆生に喜楽を与える如くせよ、とあります。

『聖位経』には、金剛嬉菩薩から光明が流出し、遍く十方世界を照らし一切如来を供養し、凡夫の貪りに染まった世界を破し、嬉菩薩そのものである円満安楽を獲得するとあります。

合掌

 

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金剛界 34 金剛鉤菩薩尊像

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金剛鉤菩薩尊像 (梵名:Vajrankusa ヴァジュラーンクシャ)

この菩薩さまは金剛鉤菩薩(こんごうこうぼさつ)です。

左の手を拳にして腰に当て、右の手に鉤を執ります。

鉤・索・鎖・鈴 (こう・さく・さ・れい)の四摂菩薩の一つです。

四摂の摂とは摂取の摂で、衆生を救いとる意味と、一切の如来たちを集める意味があるようです。

この尊像は一切の衆生を曼荼羅に招集して涅槃に入らしめる。

菩提心の発生の意味で、一切の衆生に菩提心を発さしめて涅槃に入らしめるところから、そのように言われています。

合掌

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法華経のなかの釈迦三尊像

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厨子入り釈迦三尊像

携帯できる仏像の中ではもっとも手の込んだものになります。

中尊が釈迦如来坐像、この両脇の菩薩さまは末法に法華経を広めることをお釈迦さまから命じられた菩薩さまの代表です。

白象に乗っておられる向かって右が普賢菩薩騎象坐像、反対側の獅子に乗っておられるのは騎獅文殊菩薩坐像です。

お釈迦さまに近侍する菩薩として「釈迦三尊」という名称で一般的になりました。

制作者として中尊のお釈迦様は小さいのですがストレスなく彫れるぐらいの小ささで、その両脇の菩薩像のサイズが顔の長さ3mm程の寸法なので、これから面相を出すのが大変です。

といいながら大変というよりは、さらに小さい仏像をチャレンジしたいという欲求のほうが高いので早く彫りたいですがね。

 香佛舎 釈迦三尊像ギャラリー 

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香佛舎 六角の筒状の厨子入り観音菩薩立像

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香佛舎 六角の筒状の厨子入り観音菩薩立像

以前、丸い筒状の厨子入り釈迦如来立像をブログに公開しましたが、今回はその六角バージョンを制作しました。

丸い筒状の厨子を制作していた時に、四角、八角、十六角、三二角、丸(仕上げ)という手順で削っていたのですが、途中の八角の時に、八角もいいなと思っていたので今回は、六角で試しています。

八角ではない理由として、角の数ができるだけ少ないほうが、インパクトが強くなると思ってそうしたのですが、六角で少し不満が出てきたらその時に別の角数でも試してみたいと思います。

正円は轆轤(ろくろ)で作ると簡単にできてしまうので私が香合佛を作るうえで、轆轤では造れないような形状のものを作っていこうと考えています。

香佛舎 http://kougou.org/?page_id=1032

 

 

 

 

 

金剛界 52 光網菩薩尊像

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光網菩薩尊像(梵名:Jaliniprabha ジャーリニープラバ)

この菩薩さまは光網菩薩(こうもうぼさつ)です。

左手を拳にして腰に置き、右手には羅網(らもう)を持ちます。

網明菩薩ともいいます。

『浄諸悪趣経』には熾盛光菩薩(しじょうこう)といい、梵名はジュヴァ―リニープラバ(jvaliniprabha)とあります。

梵字ではjaと jvaとが似ているところから混乱したものと思われます。

『浄諸悪趣経』の梵本にはjalini(網)とjvalini(火炎)の両方がでてきていますがどちらとも決定しがたいようです。

網で魚を捕るように、四弘誓願の船に乗り、教えの網を張って苦界に沈没している衆生を救済せんと誓願をもった菩薩であります。

一人も残すことなく救い取る手段(方便)としては網がもっとも象徴的で密号の方便、普願もその意を表して余すところがない菩薩さまです。

合掌

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金剛界 69 風天

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風天(梵名:Vayu ヴァ-ユ)

この尊像は風天(ふうてん)です。

羅刹形で右手は胸先で風幢を執り、左手は拳にして腰に当てます。

外金剛部二十天の一つで、西方に位置します。

五類天の中では地居天の一つです。

種字をni(二)といいますが二は風を意味するアニラの二です。

合掌

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