胎蔵界 24 大随求菩薩尊像

大隋求菩薩尊像 (梵名:マハープラティーサラー)

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この菩薩さまは大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)です。

 蓮華部院の一番上の真ん中にたたずんでいます。

この菩薩は八本の腕を持ちます。

右手には金剛杵、剣、斧、三叉戟を持ちます。

左手には炎のある金輪、輪索、宝幢、経典を持ちます。

マハープラティサラーとは「大いなる護符をもつもの」

という意味で、その護符を衆生が求めるに随って災い

を除き願いを叶えます。

日本では、この菩薩さまの真言を唱えて滅罪や子授け

を祈願する信仰が平安時代以降に盛んにおこなわれま

した。

                                                                                       合掌

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IMG_4519のコピー

 

 

 

胎蔵界17 聖観自在菩薩尊像

聖観音菩薩尊像(アーリヤーヴァローキテーシュヴァラ)

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この菩薩さまは聖観自在菩薩(しょうかんじざいぼさつ)

です。

蓮華部院の上から4番目の向かって右側に佇んでいます。

左手に開いていない蓮の華を胸に当て、右手でその蓮華

の一弁を開きます。

正面に無量寿如来の化仏ある冠を戴きます。

苦しみの中に生き続ける衆生がこの尊像を念じ名前を唱

えると、その音声を観じて、輪廻の苦しみから解脱せし

めるので、旧訳では観世音菩薩とも称されています。

観自在の名前はあらゆる存在の有様を観察するのに自在

な智慧を具え、衆生を自在に救うからであるとされてい

ます。

救うときに様々な姿に変化させると考えられていて、多

くの変化観音が信仰されるようになりました。

      合掌

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胎蔵界 22 大明自身菩薩尊像

大明自身菩薩尊像 (梵名:ガウリーマハーヴィドヤー)

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この菩薩さまは大明白身菩薩(だいみょうびゃくしんぼさつ)

です。

蓮華部院の上から6段目の向かって右側に佇んでいます。

左手に開いた蓮の華を持ち、右手には与願印を結びます。

梵名は「白く輝ける大いなる智慧あるもの」の意味で、開い

た蓮の華は衆生の汚れのない本来の心を表します。

                                                                                                    合掌

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胎蔵界 54 金剛薩埵尊像

金剛薩埵尊像(ヴァジュラサットヴァ)

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この菩薩さまは金剛薩埵(こんごうさった) です。

金剛手院の主尊であり院の上から4番目の向かっ

て左側に佇んでいます。

お姿は左手を拳にして左の胸に当てる。

右手は右の胸に当て三鈷杵をもちます。

金剛石のように堅固な意思を持って悟りに向かう人

金剛の武器は敵を打ち砕くという意味で使われていま

す。

                                                                                          合掌

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胎蔵界 8 観自在菩薩尊像

観自在菩薩尊像  ( インド名 : アヴァローキテーシュヴァラ)

 

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この菩薩さまは観自在菩薩 (かんじざいぼさつ)です。

中大八葉院の左下に佇んでいます。

左手は施無畏という形を示し、左胸の前におきます。

右手は蓮の華を持ち右胸の前におきます。

宝冠には無量壽如来がおられます。

全てを観察し、人々の苦しみを自在に見抜いて救う

ので観自在だといわれています。

また苦しんでいるたくさんの人々がいて、一心に観

世音菩薩の名前を唱えれば、その声を観じて救うと

ういところから、観世音菩薩ともよばれています。

勢至菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍とされ、多くの

人々を救済します。

また三十三に変身し衆生救済を実行します。

                                                                                   合掌 

 

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曼荼羅の貼り付け 2

曼荼羅の貼り付け 2

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中大八葉院の仮付けの次は蓮華部院の作業を進めました。

さすがに五〇〇体近くある各尊像の貼り付けは単純作業

ですがとても時間がかかります。

一体の尊像は少し大きめに輪郭線をカットしているので、

隣との隙間をなくして置いたとしても、やはり枠からは

み出ます。

はみだした部分は今後仕上げに近づくにつれて少しづつ

修正彫りをしますので、今回はこのままにしておきます。

置いていくうちに少しづつ全体像が見えてきて気分が高

まっていく自分に気が付きました。

私が思っていた以上にとても迫力があり、作業の手が休

むことなく置いていくことが、どんどんと楽しくなって

きました。

置いた時期とブログを書いている時期は少しずれますが

、その時は忘年会が一時間後というタイミングでキャン

セルをしようかと真剣に思ってしいました。

まずはここまで。

                                                                                        合掌

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曼荼羅の貼り付け

曼荼羅の貼り付け

 

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曼荼羅の貼り付けは全体を見るための仮の接着で簡単に外れるよう

にボンドで点付けをします。

点付けとは各尊像の裏面にボンドを小さく一点もしくは二点とほん

の少しつけます。

上の写真は中大八葉院の板で、重くなるので五点付けます。

まず最初に板を置いてから、各尊像をボンドで点付けをして一体づ

つ置いていきます。

まずは真ん中の中大八葉院から作業から始めていきます。

    合掌

 

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胎蔵界 157 不空見菩薩尊像

 不空見菩薩尊像(梵名:アモーガダルシャナ)

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この菩薩さまは不空見菩薩(ふくうけんぼさつ)です。

地蔵院の上から二番目に佇んでおられます。

左手には蓮を持ちますが、蓮の上には炎、その中に目・

鼻・口があります。

右手は伸ばして外に向けます。

五眼である、肉眼、天眼、慧眼、法眼、仏眼の眼で一

切の衆生を見ることが確実(不空)です。

そのため左手に持つ蓮の上には炎の中に顔が表されて

いますが、本来ならば不空見の特徴である眼のみを表

現すればよいのですが、古い曼荼羅では目鼻口を表現

していますので、顔全体を描くようになったようです。

                      合掌

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模刻のページ

謹刻

 

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この如来頭部は古い修理仏を模刻したものです。

八年程まえに彫刻したものだと思いますが、古

い平安や鎌倉時代の彫刻に近づけたいと思いで

きるだけ忠実に再現しようと思い制作しました。

面相は特に難しく、たくさん彫りましたが、気

高さや穏やかさ、やさしさ、厳しさ、すべてを

備えた如来の品格はいまだに試行錯誤の連続で

す。

面相そして手先は尊形の全体像に大きく影響を

与えるぐらい非常に重要なポイントになるとこ

ろでもあります。

それだけにとても奥深くまた神経質にもなりま

すが彫刻をしていて充実感があります。

この如来仏頭以外にも少しずつですが、彫刻を

進めながらこの模刻のページに掲載していきた

いと思います。

                                                                        合掌

胎蔵界 171 慈発生菩薩尊像

 

 慈発生菩薩尊像(マイトリアビウドガヤ)

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 この菩薩さまは慈発生菩薩(じほつしょうぼさつ)です。

除蓋障院という枠の下から三番目に佇んでいます。

左手には開いていない蓮の華をもっています。

この尊像は大慈によって一切を育むことを象徴的に表し

ていますがそれを大慈の徳により次第に清らかな心が開

いていくことを左手の蓮の華で示しています。

右手の印は水を注いで華を開く楽しみを表しています。

                      合掌

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