不空見菩薩尊像(梵名:Amoghadarsin アモーガダルシン)
この菩薩さまは不空見菩薩(ふくうけんぼさつ)です。
左手を臍の前に置き右手で持った蓮を支えます。
右手で持った蓮の上には独鈷杵があります。
不空見というのは決して見逃さないという意味がある
ようで、仏眼を開いて普く衆生を観察する菩薩である
とされています。
仏眼とは五眼(肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼)のこ
とです。
肉眼とは肉身に具えた眼。
天眼とは天人の眼。
慧眼とは声聞縁覚が空を悟る智慧。
法眼とは菩薩が衆生済度のために一切の法門を悟る智
慧。
これら四つをすべてそなえているのを仏眼
と呼びます。
合掌