如来笑菩薩尊像(梵名:Tathagatahasa:タターガタハーサ)
如来笑菩薩(にょらいしょうぼさつ)
身色=肌色
右手=口のそばに当てる
左手=蓮華を持つ。
台座=赤蓮華
如来の歓喜の徳を司る尊像で、如来の教えを聞き、心の底から喜びが涌き、心身ともに喜びにみちあふれている姿をした尊像です。
小乗仏教はもちろん、大乗仏教でも如来が大口をあけて笑うという記述はありませんが、密教では、これを積極的に肯定し、喜びを喜びとして表そうとしたと考えられています。
合掌
二回目の彫刻
一昨日、胎蔵界の中尊である大日如来坐像の二回目の彫刻をしましたが、今回は金剛界の中尊である毘盧遮那如来坐像を彫刻してみます。
彫り進め方は胎蔵界と同じように顔の前面を彫り、顔を奥に引きました。
それにより胸に厚みを持たせました。
次に手先が大きく見えるので、左手の一差し指を右手で握り込んだ形を智拳印と呼びますが、その印の厚みをスリムにしていき、指と指の間の溝を彫る前の段階まで彫り進めました。
胎蔵界の大日如来と同様に、金剛界の中尊も彫り進めていくと、力が入りすぎて細かくなりすぎるので、曼荼羅の全体像を考えて今回も衣紋線を彫刻するまでにしておきます。
合掌