胎蔵界
馬頭観音尊像 (梵名:ハヤグリーヴァ)
久しぶりの曼荼羅の投稿です
この菩薩さまは、お馴染みの方もいらっしゃると
思いますが、馬頭観音(ばとうかんのん)です。
蓮華部院向かって右の一番下に佇んでいらっしゃ
います。
三面二臂、(お顔が三つに二本の腕)で各お顔には
額に目があります。
手の組み方は馬頭印というこの尊独特の印相をし
ています。
右ひざを立てて、白い馬の頭を頭上に戴きます。
梵名の意味は「駿馬の首をもつもの」で、インド
の起源が求められ、ヴィシュヌ神の第18番目の化
身ともいわれます。
『大日経疎』では転輪聖王の宝馬はいつ、どこで
も休むことなく疾駆するように、身命をおしまず
衆生を救おうとする菩薩の大いなる、精進力にた
とえられています。
蓮華部院という中で唯一忿怒形をしています。
特に馬頭観音は衆生救済の思いが強いのでそのた
め だといわれています。
合掌