金剛界 1 大日如来(毘盧遮那如来坐像)の二回目の彫刻

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二回目の彫刻

一昨日、胎蔵界の中尊である大日如来坐像の二回目の彫刻をしましたが、今回は金剛界の中尊である毘盧遮那如来坐像を彫刻してみます。

彫り進め方は胎蔵界と同じように顔の前面を彫り、顔を奥に引きました。

それにより胸に厚みを持たせました。

次に手先が大きく見えるので、左手の一差し指を右手で握り込んだ形を智拳印と呼びますが、その印の厚みをスリムにしていき、指と指の間の溝を彫る前の段階まで彫り進めました。

胎蔵界の大日如来と同様に、金剛界の中尊も彫り進めていくと、力が入りすぎて細かくなりすぎるので、曼荼羅の全体像を考えて今回も衣紋線を彫刻するまでにしておきます。

合掌

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金剛界大日如来一回目の彫刻←クリックすると進みます。

 

胎蔵界 150 召請童女

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召請童女(ちょうしょうどうにょ 梵名:Akarsani アーカルシャニー)

お姿=童子形

身色=黄色

手=右手に独鈷鉤(とっここう)を持ち、左手に青蓮華を持ちます。

台座=赤蓮華

鉤召とも呼ばれ、鉤をもって衆生を引き寄せ菩提へ導くので、この名前がつけられたようです。

この尊形は御室版曼荼羅では独鈷戟をもちますが、鉤召の意味からするところから、観蔵院曼荼羅では鉤を描いているようです。

合掌

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胎蔵界 1 大日如来坐像 二回目の彫刻

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二回目の彫刻

前回の彫刻はお正月に荒彫りをアップしました。

それから10ヶ月近く経過しました。

このタイミングでもう一度中尊の大日如来像を彫刻してみようと思ったのは、曼荼羅の全体の彫刻の彫り進め方が少しずつ見えてきたので、私の中で彫り進めたい気持ちが強くなってきました。

できるだけ進め過ぎないようにお顔は前面を削り落として、奥にして胸の厚みを大きく見せました。

そして衣紋線までを彫刻してみます。

あくまでも全体像を考えた上での彫刻になりますので、今回はこのぐらいにおさえておきます。

次回は何ヶ月後にそれとも何年後に続きを彫るのか、その時期になってみないとわかりませんが、次回も今回と同じように、彫りたいという気持ちが強くなってきたらその時に続きを彫りたいと思います。

合掌

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胎蔵界大日如来像の一回目の投稿 ←クリックすると進みます

 

自転車の中距離走行とサッカーの練習再開

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半年ぶりの運動再開。

今日は無性に体を動かしたい気分になりました。

普段なら地下鉄東西線を使って山科までサッカーの練習場までいきますが、今日は自転車で行きたい気分だったので自転車で行ってみました。

予定よりも早めに家をから出発したのと、予想以上に早く到着したので30分以上早めに現地に到着しました。

それで余裕を持って半年ぶりのサッカーを楽しんでいましたが1時間半の練習が終わって、その足で少し無理をして宇治の黄檗まで自転車で走ってみました。

それからの自宅への帰り道の片道17kmの道のりを自転車で走行しましたが、帰り道は緩やかな上り坂なので、さすがに行きしのようなスピードでは走れません。

それで帰りはゆっくりと時間をかけて走行しました。

当然の事の様にブログを書いている現在は筋肉が悲鳴を上げています。

私は、運動は好きな方なので、特に意識をしている訳ではないのですが、京都の物作りを支えている職人さんは、どちらかというと、家の中にこもって手先に集中する仕事が大半です。

自分から運動なり散歩などの軽くても良いので体を動かす事を習慣にしていないと運動不足で腰を痛めたりすることもあります。

最近の私は、出来るだけ自分の使える時間をブログの更新と彫刻に全てを注ごうと考えていましたが、体が動きたい動きたいと、悲鳴を上げているのにも関わらず、それを抑えて家の中にじっと閉じこもって彫刻とブログの更新を続けていました。

しかし、体が動きたいという欲求にはかなわず、今日こうして一日、サッカーと自転車を楽しみました。

やっぱり運動は良いものですね。

胎蔵界 137宝冠菩薩尊像

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宝冠菩薩尊像(ほうかんぼさつ 梵名:Ratnamakuta ラトナマクタ)

お姿=童子形。

身色=黄色。

手=左手は宝冠を載せた青蓮華を持ち、右手は宝珠を載せ胸の前に置きます。

髪型=髪は三髻にする。

台座=赤蓮華

この尊像は宝冠童子とも言われています。

『大日経』『摂大儀軌』『広大儀軌』などには記されていないません。

蓮華上の宝冠に示されるように、勝れた文殊の智慧をこの尊が荘厳している事を表しています。

文殊菩薩の智徳・福徳を自ら荘厳するだけでなく、あらゆる衆生を荘厳するという誓願を表します。

合掌

 

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胎蔵界 136 光網菩薩尊像

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光網菩薩尊像(こうもうぼさつ 梵名:Jaliniprabha ジャーリニープラバ)

姿=童子形。

身色=黄色。

手=左手に青蓮華を持ち、右手に羂索を持ちます。

髪型=髪を三髻にする。

台座=赤蓮華

『大日経疏』に「文殊は形に表し得ないすぐれた智慧である。光網は荘厳されたあらゆる徳をあらわす」

『智度論』に「塩はあらゆる食べ物に調和しその味を倍増させる」とあります。

そのように真言行人は、実践のない空の智慧を修行するだけでは一方にかたよってしまいます。

そしてまた「世間での福徳の実践だけでもいけない」とあります。

この尊像は、文殊菩薩の智慧が現実に生かされることを示しています。

そして文殊菩薩の徳の荘厳さを司ります。

合掌

 

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胎蔵界 104 如来慈菩薩尊像

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如来慈菩薩尊像(梵名:Tathagatamaitri タターガタマイトリー)

この菩薩像は如来慈菩薩(にょらいじぼさつ)です。

身色=肌色

手=両手に花を盛った蓮葉を持つ。

台座= 荷葉座

この尊像は、四無量心の一つ慈無量心を表します。

慈無量心は、あらゆる衆生に安楽を施さんとする心で、与楽の意味をもちます。

特に貪りの心をのぞきます。

『秘蔵記』によれば、慈無量心観を修することにより第八阿頼耶識(あらやしき)(根本的な潜在意識)を転じて大円鏡智(だいえんきょうち)を得て、大慈の心をもってあらゆる衆生を念じ、彼らを普賢菩薩と等しい境地に導かすんとします。

合掌

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金剛界 58 那羅延天

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那羅延天(梵名:Narayana ナーラーヤナ)

この尊像は那羅延天(ならえんてん)です。

青黒色で羅刹形、左手は拳にして腰におき、右手は八輻を持って胸に当てて蓮葉に乗ります。

外金剛二十天の一尊像で、東方に位置しています。

五類天の中では三界主の一尊像です。

五類天は、外金剛部つまり金剛界曼荼羅外周の東西南北に配置される二十天を五種類に分類したもので、金剛頂経系の独自な分類です。

『金剛頂経』第10巻では、まず大自在天を挙げ、以下の二十天を三界主、飛行天、虚空天、地居天、水居天の五類としています。

これらの諸天を曼荼羅に引入して、灌頂し、仏教に入る以前の名前・性格に因んだ名前を「金剛灌頂名」として授与し、印・真言を教えます。

その灌頂名と本図典の番号を次に示します。

五類天の第一の三界主は58那羅延天、59倶摩羅天、61梵天、62帝釈天の四尊、これらの諸天は忿怒明王の位の曼荼羅では東方に位置します。

飛行天は63甘露軍荼利、64月天、66大勝杖、67金剛氷誐羅の四尊で、これらの諸天は金剛忿怒の位で南方に位置します。

虚空天は、60末度末多(まどまた)、65作甘露(さかんろ)、70最勝、75持勝の四尊で、これらの諸天は誐拏主、集団の長の位で、それぞれ東西南北に位置します。

地居天は68守蔵、69風天、71火天、72倶尾羅の四尊で、これらの諸天は努多主つまり使者の長の位で、西方に位置します。

地下天は73嚩囉賀(ばらか)、74焔摩、76必哩體火祖犁葛(ひつりていかそりか)、77水天の四尊で、これらの諸天は際吒迦(さいたか)つまり従者の位で、北方に位置します。

経文では第一に大自在天の名を挙げていますが、大自在天はこれらの二十天には数えられていないません。

大自在天の行方については不動明王に変容したと推測するのも一つであります。

手にもつ八輻輪は古代インドの武器です。

那羅延天が四本の手に持つ棍棒、円輪、法螺貝、蓮華の一つです。

掌を伏せて三度旋回するのは、那羅延天が乗り物である 金翅鳥(こんじちょう)に乗って空中を行くことを表します。

『大日経疏』が那羅延天は強大な力を持つので、十九執金剛の一に数えています。

那羅延天はヒンドゥー教の最高神・ヴィシュヌを指します。

ナーラーヤナは「原初の水の子」を意味し、ヴィシュヌの異名でもあります。

神話ではヴィシュヌは輪、棒、法螺貝を武器といて悪敵を退治し、蓮華は慈愛を表し信徒を救済します。

その肌の色は青黒色です。

ヴィシュヌ神は正義が廃れて末法の世になると、化身として人間界に現れます。

化身は幻(マーヤー)という不思議な力を具え、その不思議な幻力を用いて神秘の世界に近付こうとする人間を欺きます。

合掌

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金剛界 76 毘那耶迦

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毘耶那迦 (梵名:Vinayaka ヴィナーヤカ)

この尊像は毘耶那迦(びなやか)です。

白肉色で象頭人身、左手に羅蔔根(らふこん:大根)を執り、右手は仰げて歓喜丸を載せます。

外金剛部二十天の一尊像で、北方に位置しています。

五類天の中では、水居天の一尊像です。

『大聖歓喜天雙身大自在天毘那耶迦王帰依念誦供養法』は、大自在天とその妃烏摩(うま)には三千の子があり、そのうち千五百は毘那耶迦を第一とて、悪事を行う類であります。

他の千五百は扇毘耶夜迦(善に導くもの)と呼ばれ、持善天を第一としました。

この扇毘那夜迦は観音の化身であります。

観音と毘耶那迦との関係は、毘耶那迦が観音の美貌に夢中になり、観音はその性格を改めることで毘耶那迦の願いを許しました。

また別のお経には「毘那耶迦は種々の形相があり、中でも大聖天歓喜王は象頭人身で具現する。それは障いをするものを正見に導くためで、象のように鼻が極めて長い理由は、香塵を愛好するからであります。瞋恚(しんい:自分の心に逆らうものを怒りうらむ)は強力ですが、よくそれを養育し、調御するからである」ともいわれております。

合掌

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金剛界 77  水天

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水天 (梵名:Varuna ヴァルナ)

この尊像は水天(すいてん)です。

浅い青の肌色で、右手に龍索を執り、左手は拳にして腰に伏せます。

外金剛部二十天の一で、北方に位置しています。

五類天の中では地居天の一尊、種字はna(ダ)と呼びますが蛇を意味するナーガの頭文字で水と蛇は密接な関係にあります。

合掌

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