迦旃延(かせんねん)Katyayana(カーティヤーヤナ)
尊形 比丘形
色 肉色
右手 小指・薬指を屈して、親指・中指・人差し指を伸ばして胸に当てます。
左手 袈裟の角をとります。
台座 蓮華に坐る。
釈尊の十大弟子の一人。論議第一といわれています。
元々クシャトリヤでしたが、釈尊に帰依し出家しました。
釈尊の教えを分析し、他の人々にわかりやすく説明する能力に優れていたといいます。
それゆえに、進んで衆生教化を実践していきました。
仏教を広めた功績者の一人です。
合掌
優波離(うばり) Upali(ウパーリ)
お姿 比丘形
肌の色 肌色
左手 小指、薬指、中指を屈して人差し指、親指を立てて胸に当てます。
右手 掌を立て、中指薬指を屈して小指、親指、人差し指を伸ばして胸に当てます。
台座 荷葉座
釈尊の十大弟子の一人。持律第一といわれています。
「我が弟子の中で、戒律を守り置かさない者は優波離である」と『増一阿含経』に記されています。
身分は低く、理髪師でもありました。
貴族出身者もいたのですが、釈尊は優波離を兄弟子としました。
貴族出身者のものと一緒でしたので身分制度があった時代、優波離に礼拝するのをためらっていました。
しかし、教団にあっては、受戒の前後はあっても身分の差はない、として諌めました。
合掌
檀波羅蜜菩薩(だんはらみつ) 梵名 Danaparamita ダーナパーラミター
尊形
色 肉色
左手 金剛盤を持ち、花を盛ります。
右手 小指と親指を立てて人差し指、中指、薬指を屈します。
衣 羯磨衣を着します。
台座 赤い蓮華に坐ります。
解説
十波羅蜜の第一で、布施の徳を表しています。
十波羅蜜菩薩はすべて女尊の姿です。
羯磨衣は作業のための衣であって、働きやすい姿をしています。
左手に持っている金剛盤には花が盛られていますが、この花は七宝(金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり 水晶)・硨磲(シャコ シャコガイの略)・珊瑚(さんご)・瑪瑙(めのう 層状または縞状のある鉱物))七宝から成る花で、それらの花を衆生たちに施すことを示しています。
布施には財施・法施・無畏施の三種あります。
合掌