胎蔵界17 聖観自在菩薩尊像

聖観音菩薩尊像(アーリヤーヴァローキテーシュヴァラ)

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この菩薩さまは聖観自在菩薩(しょうかんじざいぼさつ)

です。

蓮華部院の上から4番目の向かって右側に佇んでいます。

左手に開いていない蓮の華を胸に当て、右手でその蓮華

の一弁を開きます。

正面に無量寿如来の化仏ある冠を戴きます。

苦しみの中に生き続ける衆生がこの尊像を念じ名前を唱

えると、その音声を観じて、輪廻の苦しみから解脱せし

めるので、旧訳では観世音菩薩とも称されています。

観自在の名前はあらゆる存在の有様を観察するのに自在

な智慧を具え、衆生を自在に救うからであるとされてい

ます。

救うときに様々な姿に変化させると考えられていて、多

くの変化観音が信仰されるようになりました。

      合掌

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胎蔵界 22 大明自身菩薩尊像

大明自身菩薩尊像 (梵名:ガウリーマハーヴィドヤー)

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この菩薩さまは大明白身菩薩(だいみょうびゃくしんぼさつ)

です。

蓮華部院の上から6段目の向かって右側に佇んでいます。

左手に開いた蓮の華を持ち、右手には与願印を結びます。

梵名は「白く輝ける大いなる智慧あるもの」の意味で、開い

た蓮の華は衆生の汚れのない本来の心を表します。

                                                                                                    合掌

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胎蔵界 54 金剛薩埵尊像

金剛薩埵尊像(ヴァジュラサットヴァ)

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この菩薩さまは金剛薩埵(こんごうさった) です。

金剛手院の主尊であり院の上から4番目の向かっ

て左側に佇んでいます。

お姿は左手を拳にして左の胸に当てる。

右手は右の胸に当て三鈷杵をもちます。

金剛石のように堅固な意思を持って悟りに向かう人

金剛の武器は敵を打ち砕くという意味で使われていま

す。

                                                                                          合掌

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胎蔵界 8 観自在菩薩尊像

観自在菩薩尊像  ( インド名 : アヴァローキテーシュヴァラ)

 

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この菩薩さまは観自在菩薩 (かんじざいぼさつ)です。

中大八葉院の左下に佇んでいます。

左手は施無畏という形を示し、左胸の前におきます。

右手は蓮の華を持ち右胸の前におきます。

宝冠には無量壽如来がおられます。

全てを観察し、人々の苦しみを自在に見抜いて救う

ので観自在だといわれています。

また苦しんでいるたくさんの人々がいて、一心に観

世音菩薩の名前を唱えれば、その声を観じて救うと

ういところから、観世音菩薩ともよばれています。

勢至菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍とされ、多くの

人々を救済します。

また三十三に変身し衆生救済を実行します。

                                                                                   合掌 

 

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胎蔵界 157 不空見菩薩尊像

 不空見菩薩尊像(梵名:アモーガダルシャナ)

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この菩薩さまは不空見菩薩(ふくうけんぼさつ)です。

地蔵院の上から二番目に佇んでおられます。

左手には蓮を持ちますが、蓮の上には炎、その中に目・

鼻・口があります。

右手は伸ばして外に向けます。

五眼である、肉眼、天眼、慧眼、法眼、仏眼の眼で一

切の衆生を見ることが確実(不空)です。

そのため左手に持つ蓮の上には炎の中に顔が表されて

いますが、本来ならば不空見の特徴である眼のみを表

現すればよいのですが、古い曼荼羅では目鼻口を表現

していますので、顔全体を描くようになったようです。

                      合掌

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胎蔵界 171 慈発生菩薩尊像

 

 慈発生菩薩尊像(マイトリアビウドガヤ)

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 この菩薩さまは慈発生菩薩(じほつしょうぼさつ)です。

除蓋障院という枠の下から三番目に佇んでいます。

左手には開いていない蓮の華をもっています。

この尊像は大慈によって一切を育むことを象徴的に表し

ていますがそれを大慈の徳により次第に清らかな心が開

いていくことを左手の蓮の華で示しています。

右手の印は水を注いで華を開く楽しみを表しています。

                      合掌

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胎蔵界 89 勝三世明王尊像

勝三世明王尊像(トライロークヤヴィジャヤ)

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この明王さまは勝三世明王(しょうさんぜみょうおう)です。

持明院の向かって一番左に佇んでいます。

青黒く、お顔には三つの目がついています。

左手には三鈷杵を持ち、右手は三鈷戟を持ちます。

三世とは過去・現在・未来、あるいは三界(欲界・色界・無色

界)を指します。

ここでは特に三世を、時間・空間にうごめく貪・愼・痴(とん

じんち)の三毒をいいます。

この尊像の老成の姿は、三毒を降伏しおわり、勝利を得たこ

とを表します。

左右の手の三鈷杵や三鈷戟は身・口・意に亙る智の働き

って、あらゆる障害を克服したことを示しております。

                                                                                         合掌

 

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胎蔵界 88 大威徳明王尊像

大威徳明王尊像(梵名:ヤマーンタカ) 

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この明王さまは大威徳明王(だいいとくみょうおう)です。

持明院の左から向かって二番目に佇んでおられます。

お顔が三面あり、それぞれの面に目が三つあります。六本の

手足を持ち左右の第一手を内縛し中指を立てます。

左の第二手は戟、第三手は輪を持ち、右手第二手は剣、第三

手は棒をもち、お座りになっている台は瑟々座に坐ります。

六足尊とも呼ばれていますが、お経には「ルドゥラを破壊し、

ヤマの命を絶つ」とあります。

ルドゥラは暴悪を意味し、シヴァ神を指すようです。

ヤマは死の神で、かれらを破滅するこの恐ろしい神が、仏教

に帰依すると力強い守護神となる。

六面の忿怒相や手に持つさまざまな武器は、いかなる敵に対

しても真っ向から対決することを示します。

この明王様は無量壽如来の悪者を懲らしめるための怖い姿で

もあり。

文殊菩薩の化身とされます。

                                                                                                 合掌

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胎蔵界 67 持金剛利菩薩尊像

 

持金剛利菩薩尊像(梵名:ヴァジュラーグラダラ)

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この菩薩さまは持金剛利菩薩尊像(じこんごうりぼさつ)です。

金剛手院の一番下の真ん中に佇んでおられます。

左手に独鈷杵を持ち、右の膝を立て、住無戯論菩薩と同じ菩薩

さまだとされております。

金剛利とは鋭利な武器にも喩えられる鋭い智慧を表しています。

                                                                                       合掌

 

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胎蔵界 66 金剛持菩薩尊像

 

  胎66金剛持菩薩尊像(ヴァジュラダラ)

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この菩薩さまは金剛持菩薩(こんごうじぼさつ)です。

金剛手院の下から二番目の真中に佇んでおられます。

左右の手にそれぞれ独鈷杵を持ち、天衣をまとっています。

ヴァジュラダラとはインドでは単に金剛杵を持つものという意味

ですが、密号は常定金剛で金剛のように堅固でこれ以上勝れたも

のがない禅定に入り、如来の智慧を常に備え損失させないことを

表すようです。

                         合掌

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