金剛界35 金剛索菩薩尊像

 

kongo35

 

金剛界曼荼羅

金剛索菩薩尊像 Vajrapasa

( インドの古い言葉ヴァジュラパーシャ )

こちらの菩薩さまは金剛索菩薩尊像(こんごうさくぼさつ)です。

肌の色は白黄色、左の手を拳の形(力強く握りこむ)に

して、右手に索を持ちます。

索というのは羂索のことです。

不動明王が持っているのも同じ羂索と呼ばれるものです

が、縄の先にフンドウとカンがついています。

しかし金剛索菩薩が持っている羂索は蛇のような形をし

た縄で、この先に鉤がついていています。

密号と呼ばれる別名を持っていて、等引金剛、慈引金剛

と呼ばれていますが、この索を使いこれで衆生を平等に

曼荼羅に引き入れるという事を意味しているようです。

 

合掌

kongo35.1

 

 

金剛界曼荼羅 36 金剛鏁菩薩尊像

kongo36

 36 金剛鏁菩薩尊像(古いインドの言葉 Vajrasphota ヴァジュラスポータ)

 

この写真の菩薩さまは 金剛鏁菩薩(こんごうさぼさつ)と呼びます。

お姿は赤い肌色で左の手は拳にして右の手に鏁を取ります。

古いインドの言葉でヴァジュラスポータと呼びますが、スポータとは破裂といういみがあるようです。

花が咲くときに蕾がはじける状態や声を発するようなときに使われる言葉です。

インドで使われていたスポータという言葉が中国に伝わると鏁と訳されます。

どういういきさつで鏁という文字が当てられたのか不明なところもありますが鏁は金属製の鎖でつな

いだリング状のもの、これで衆生を菩提に繋ぎとめる役割をしているようです。

合掌

 

kongo36.1

kongo36.1

 

 前へ