ワークショップご参加の皆様

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平成28年11月27日(日)

会場 妙蓮寺塔頭圓常院
京都市上京区寺之内通大宮東入ル

時間 10:00〜16:00

昼食付き (本家祇園重兵衛のお弁当)
料金4000円

お持ちいただく物

木くずを受ける風呂敷

各自、和菓子などのお菓子

ワークショップご参加の皆様
この度は、早々から参加希望くださりありがとうございました。

おかげさまで、早い段階で準備をすることができました。

しかし、なかなかブログの整理が思ったように進まず、本来ならばもう少し早い段階で、詳細なご案内をさせていただこうかと思っていたのですが、11月27日(日)の開催日の一ヶ月を切る段階になってしましました。

ご参加される皆様には以下の4種類の彫り方を示した各簡単な各ページを設けさせていただきましたので、これらの彫進め方を見ながら選んでいただきたいと思います。

それで11月10日までに何を彫りたいのかを教えていただければ幸いです。

時間帯は朝10時から16時までの間ワークショップを開催いたしますので開催時間が過ぎてもそこから10時より始めさせていただきます。

茶釜をご用意いたしましたのでご自由に抹茶を点てていただきたいと思いますので、各自ご自由に和菓子などのお菓子をご持参いただけたらと思います。

 

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ご持参いただく風呂敷は上の写真のように作業台の下にひき、木くずを受けるのに使います。

 

11月27日(日)に皆様に彫っていただくものは以下の4種類の中から選んでいただくことになります。

下記の写真をクリックすると、詳細なページに飛びます。

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お地蔵さんの一刀彫の彫り方

 

 

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ワークショプで作る木のスプーンの彫刻

 

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ワークショップで作る小皿の彫刻

 

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ワークショップで作る花びらの小皿の彫刻

上記の4種類の中から一つお選びいただき、11月15日までにお返事ください。

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ワークショップで作るお地蔵さんの彫刻

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今回、初心者の方でも彫れる仏像ということで、お地蔵さんを選びました。

お地蔵さんは頭の髪の毛がないので初めて彫る人には大変彫りやすいと思います。

そして、難しても衣の中に隠してしまうので比較的短時間で彫れるのではないだろうかと思いますが、それでも初めての人には少し難し所があります。

ですので、三種類に分けて彫っていただこうかと思います。

とりあえず、彫り進めていきます。

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まず最初の状態は上の写真のような四角い状態から始めますが、ここはまだ私が彫刻します。

とりあえず最初に輪郭線を描いてそこを黒く塗りつぶして、塗りつぶした所を彫刻刀で削り取っていきます。

 

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参加者さんには、上の写真の状態から進めていくことになります。

光背の輪郭線とお地蔵さんの輪郭線を残しています。

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お地蔵さんを丸めていく作業ですが、丸め方の考え方としては出っ張りを意識しながら丸めていきます。

つまり、肩、肩から肘から手にかけてのラインを意識して、出っ張りを柔らかく残していきます。

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丸められたら、衣の線を鉛筆で描いていきます。

 

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衣のラインに切り込みを入れて、両目の切り込みを薄く彫って完成です。

初めて彫刻刀を持った人が彫れるお地蔵さんは上の状態までかと思いますが、もう少し彫り込めるという人は次の写真の状態に挑戦してみます。

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お顔の表情の部分のみですが、鼻筋と眉毛と目の彫り込みを入れてみました。

ほんのわずかの彫り跡で表情が変わるので少し難しいですが、失敗覚悟でなんども試してみてください。

何度もと書きましたが、お顔のボリュームをたっぷり残しているので3回ぐらいならお顔が気に入らなくてもお顔の表情だけフラットに削り取って新たに削ることができます。

 

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最後に、表情が良く見かける仏さんになっていますが、ここまで彫りたい人がいらっしゃいましたら、文章ではうまくお伝えすることができませんので直接お伝えできたらと思います。

参考までに、私が過去にブログで投稿した仏像の彫刻方法の記事などを下記のリンク先に貼り付けておきます。

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お地蔵さんのお顔の彫刻

 

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光背のついたお地蔵さんの製作工程

 

次にYouTubeにアップしたものを貼付けて見ました。

上の動画は写真を多用し、細かい段階のカットを100枚以上 1枚 1秒程度のスピードでご紹介しています。

 

上の動画は、回転のみで写真はあまり使っていません。

 

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ワークショップで作る花びらの小皿の彫刻

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花びらの彫刻は、上から見るとまん丸の状態から彫り始めていきます。

真ん中にコンパスの中心の穴がほんの少し開いているのでそこを基準に五等分しました。

五等分を基準に五枚の花びらを鉛筆などの筆記用具で描いていきます。

もちろん五枚でなくても別の花びらの輪郭線でも構いません。

 

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上の写真のように鉛筆で基準線を五等分して、から私の場合はアバウトに描いていきました。

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木の木目を気にしながら上の写真のように花びらの輪郭線に沿って彫刻刀で少しずつ削りとっていきます。

 

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輪郭線が削り取れたら表面に彫刻刀の丸刀の跡をつけます。

真ん中はややへこませています。

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すべて彫り跡で埋め尽くせたら完成です。

こちらの削り跡のつけ方は全て方向を同じにしています。

参加者さんに彫っていただくのはここまでで、次は漆作業に進みます。

もし漆で完成させたいという要望がございましたら。1〜2ヶ月後の引き渡しとうことで作業代1000円プラス送料という形にさせていただきます。

 

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漆塗りの作業は拭き漆というやりかたです。

漆を拭き取るような仕上げ方でこれを何度も繰り返します。

 

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上の写真も同じ花びらの小皿ですが一枚一枚の花びらを意識しながら中心に向かって彫り進めます。

最後は同じように拭き漆で仕上げていきました。

 

 

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完成です。

 

 

ワークショップで作る楕円形の小皿の彫刻

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楕円形の小皿の彫刻は上の写真のように二種類の彫り跡を残しています。

彫り手によって多少の彫り味の違いがあるので二種類の彫り方以外にも沢山の表情があると思います。

しかし、以外と大きく彫り跡を残すのは難しく、どこで彫るのをとめるのかということや細々と彫ってしまい彫り跡自体が目立たなくなるばあいもあります。

それらも含めて自分ならこうするというイメージを持っておくと迷いが少なく済むと思います。

まずは楕円形の薄い木から彫り始めます。

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ほぼ彫り跡をつけるだけなのですが、上の写真のように真ん中を少しへこませるような状態で手数を少なくして最初の一刀はできるだけ慎重にゆっくりと彫ります。

するとだんだん慣れてくるので徐々にスピーディーに彫り進められます。

 

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これで一つ完成です。

後ろも彫りますが、ある程度こちらで彫った状態で参加者さんには表面の部分を削ってもらいます。

そして次の彫り跡は一本の筋を並べて彫ります。

 

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この彫り方は隣同士少しかぶるぐらいで彫っていきます。

こちらの彫り跡も一刀一刀最初はゆっくりと慎重に彫り進めます。

そして自然と慣れてくるのスピードも出てきますが抑え気味で最後まで慎重に一本一本んお筋をつけていきます。

そして前回同様に真ん中を少しへこませています。

 

 

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完成です。

後ろの部分も前の小皿と同じようにある程度、彫っていますので表面を仕上げ削りしてもらいます。

参加者さんに作業していただくのはここまでです。

次は漆塗りになりますが、こちらは漆作業代1000円プラス送料という形で1〜2ヶ月後のお渡しとなります。

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拭き漆という塗り方で、塗っては拭き取り乾いたらまた塗っては拭き取りということを繰り返していきます。

 

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漆を塗る前と塗った後の状態です。

 

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完成

 

 

ワークショップで作る木のスプーンの彫刻

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一口に木のスプーンといっても様々な形大きさがあり人それぞれに使い勝手があると思います。

今回作るスプーンはあくまでも一つの目安と考えて順を追ってみてください。

まずは四角い状態から、スプーンの輪郭線を描いていきますが実際に彫っていただくスタート地点は、もう少し先になります。

 

 

 

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輪郭線を鉛筆で描いています。

少し大きめで輪郭線に沿って削り取っていきます。

 

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上下の写真の輪郭線を削り取った状態から、ワークショップ参加者さんに彫っていただきます。

なぜこの状態からかというと、ここまで削り取るのに、初めて彫刻刀を持たれる方には、ものすごい時間がかかると思いましたのでここからにさせていただきます。

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カクカクそした状態から丸めていきます。

丸めていく基準は、まずは実際にスプーンを使うときのように持ってみます。

持ったときに手にあたる場所を少しずつ削り落としていって、丸めていきます。

それ以外の箇所をその形状の流れに沿って自分なりの形に彫り整えていきます。

 

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スプーンの先の、円くへこんだすくう場所は、最後まで彫らずに残しておきます。

全体の形が仕上がったあとに円くへこませます。

彫刻は外側から内側にかけて彫っていくのですが、それはなぜかというと、内側を早めに彫ってしまうと、形がそれ以上変えられなくなるからです。

しかし、外側から彫り進めるとある程度形状を自在に変える事ができるので、できるだけ外側から彫って全体のバランスをみます。

そして最後にスプーンの先をへこませて完成です。

 

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完成

この後は漆の作業となり、ワークショップで作るスプーンはここまでとなります。

もし漆の状態に仕上げたいというご要望がございましたら、1〜2ヶ月後に漆作業(1000円)プラス送料でのお渡しになりますので、スプーンをワークショップでされる方は十分お考えください。

 

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漆塗りの作業は、下地漆を拭き取りながら何度も塗り重ねる拭き漆というやり方で行います。

下地の木地の木目が隠れすぎないようにして塗り進めていきます。

 

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拭き漆完成です。