まずは動画から
今回は黒い漆器の補修です。
下の画像では木の地肌が所々見えています。
これらの下地の木が見えているところにまずは漆を染み込ませます。
染み込んだ漆が固まると今度は上から呂色漆という黒顔料が入った漆を薄く何度も塗り重ねます。
下地が見えている傷が大きいところは木屎漆という細かい木の粉と漆を混ぜ合わせた物で厚みをつけます。
数日経過して固まったら幅の狭い平刀で周りを傷つけないように丁寧に整えます。
整えた上から呂色漆を塗ります。
呂色漆が固まりサンドペーパーかもしくは砥石で面を整えます。
そして呂色漆をその上からもう一度塗ります。
固まったらもう一度サンドペーパーで整えてまた呂色漆を塗ります。
何度も塗っては整えを繰り返して上のようにフラットになるまで続けます。
補正したところに漆で薄く伸ばして拭き取って仕上げます。
それを3回ぐらい繰り返して完成とします。
完成