香合の制作 2 -円相-

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香合のデザインが決まりました。

カットしてしまうと後戻りができないのでもうこの

デザインで進むしかありません。

そのデザインとは円相です。

一筆で 〇を書いた字のことです。

私は、床の間などにこの一字で 〇 と書かれた字が

お軸にかけられている物を幾度か見た覚えがありま

した。

しかし、その時は漠然と見ていただけで特に気に留

めていませんでした。

 

まるい香合を作りたいと思っていましたので、この

円相がぴったりだと感じました。

作るうえで、機械では絶対に作れないもの、つまり

正円ではなくて少しゆがんだ丸い香合を作りたかっ

た。

そして蓋と本体が離れますが、そこも平にせずに

干ねじったように作りたかったということもあり、

この〇はぴったりのような気がしました。

 

禅の世界では理解や説明を必要とせず、つまり見

人の主観でどのようにも意味が変化して、様々なこ

とが推測ができるようです。

この円相も輪廻を表したものであったり、あるいは

〇は境目がなく、欠けることも、余ることもない、

お釈迦さんが悟られたことの一つに中道という言葉

がありますが、その中道に近いのかなあとと私なり

に理解させてもらったりします。

考えていくと禅問答のようにだんだんとわからない

深みにどんどんと、入っていってしまいそうなので、

この話題はこれで終わりとして、香合の制作を始

めたいと思います。

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まずはコピー用紙にコンパスで正円を描いたら、

カットして木にあてがいながら、どの位置でカッ

トするかを決めて、のこぎりを使って切断します。



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この木に描いた下線は以前書き込んだものでこの線

は無視してカットしています。

 

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だいたい四角にカットできましたら、今度は身

と蓋の間にのこぎりを入れてカットします。

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カットが終わりましたら、今度は蓋 の輪郭線を

決めてまずは蓋から続いて身の部分を丸くカット

していきます。

だいたい鋸で四角、八角、一六角、どんどん丸め

てからその角を彫刻刀を使って削ります。

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輪郭線が出てきましたら、次回は身の部分を削っ

てみます。

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