前回の漆が固まりましたのでもう一度研ぎ出しをしていきます。 次の研ぎ出しは、800番から1000番ぐらいのサンドぺ―パーを使います。
すべての漆表面に凹凸がない状態が確認できましたら、最後に金の装飾を施します。
赤呂色漆という赤い弁柄という朱色(オレンジに近い赤)の顔料が入っている朱色の漆ですが、この色漆を使い上から傷の部分を塗ります。
筆は専門店でなくても大手おもちゃコーナーにあるプラモデルなど販売されているところにも極細の筆がおいてあります。 上から塗るときにできるだけ厚盛になる部分がないように薄く延ばすように塗ります。
すべて塗り終えましたら、半乾きの状態になるまでしばらく置いておきます。 だいたいこの時期は3時間ぐらい置きましたが、気温や湿度の状態で置いておく時間帯が変わってきます。 半乾きの状態になりましたら、今度は金粉を用意します。
柔らかい筆を使い筆先で金粉をすくい取って漆の上に振りかけていきます。
別の写真ですが、真綿を使いふき取っていきます。
はみ出したところなどの補修を彫刻刀で整えています。