仏像の口元の練習

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上の画像は割り箸です。

割り箸を使って仏像の口元の練習方法をご紹介いたします。

まずは、仏像の顔で一番難しいところは目であることは言うまでもないのですが、顔の表情を構成する目鼻口の中で、口の表情の役割は非常に大きく、どんなに素晴らしい仏さんの目が彫れても、口元で台無しになります。

口元は私もかなり苦労しました。

彫刻の上達は、最も難しいところを集中して彫り、回数を重ねる事です。

一体の仏像を光背台座すべて練習するよりも、仏像を各部位に分解し難しい順番に頭、手、足、衣と分解して難しいところを集中したほうが圧倒的に習得が早くなります。

そして一番難しい顔を沢山彫る事が上達の近道ですが、さらに顔の表情を決定づける目、鼻、口、耳(耳はこの場合後にまわします。)と分解します。

この中で一番難しいと思われる箇所をそれぞれに練習します。

目が上手く彫れるようになったら鼻、口に続きます。

それで目鼻口だけを一緒にして小さな枠の中で練習します。

次に頭全体を練習します。

すると、最初は上手くまとめる事は出来ないと思いますが、目鼻口を練習しているので、あとは関係性のバランス取るだけです。

頭全体を沢山彫るよりも、各部位に分けて練習する方が早い段階で顔の表情の作り方を自分のものにする事が出来ます。

仏像本体、光背、台座一式揃えて練習すると、技術の習得時間に時間がかかります。

台座や光背は実は彫り慣れると、結構見栄えよく上手く彫る事が出来ます。

そのために難しい顔の表情を避けてしまい、難しいところを彫る回数が極端に少なくなります。

私が顔を徹底的に練習するのが良いという大きな理由は、顔が彫れでば、仏像全体を彫るのは楽に彫れるようになります。

台座光背も楽に彫る事が出来るようになります。

そして仏像以外でも、動物、植物、乗り物の彫刻だって彫ることはできます。

今、顔の彫刻で、彫り方が難しく苦労なさっていたら、顔さえ彫れでば何でも彫れるという心の余裕を持って、チャレンジしてみてください。

これから彫る彫刻は割り箸を使って口を練習します。

一本の割り箸の中にたくさん口を練習して、的確な彫刻が彫れるように色々と試してみてはいかがでしょうか。

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まずは、鼻の下をV字に彫ります。

 

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少し見えにくいですが、しばらく下がると手写っていない画像でご紹介しています。

 

 

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彫っていた荒彫りの口の雰囲気です

次は私の手が写っていない画像を見てみます。

 

 

 

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上の画像は鼻と薄ら口を作っています。

口元は正面は彫っていません、下唇の端が一番深く彫っているだけです。

 

 

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口の正面を少し彫りだしますが彫りすぎないようにします。

 

 

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下唇を出します。

 

 

 

 

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完成です。

この上に(1)の画像がありますが、(1)からこの上の画像まで4枚の画像の彫刻を、徹底的に沢山彫ってみてください。

口の彫り方はかなり上達します。

 

 

 

 

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上の画像はまた別に作りました。

 

 

 

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上の画像は口元の練習を2つ連続で練習しています。

以上

 

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