金剛界 65 金剛食天

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金剛食天(Vajramala ヴァジュラマーラ)

この尊像は金剛食天(こんごうじきてん)です。

頭が像で体が人身です。

右手を仰げて華鬘を持ち、左手は拳にして伏せて腰に当てます。

毘那耶迦の一類。外金剛部二十天の一尊像です。

五類天の中では、虚空天の中では、虚空行天の一。

金剛飲食天ともいいます。

また別の経典では、「南方の飲食天は別名を厳鬘大将といい、その形は天人のようであり、天冠の上に象頭を安置する、左手に索を執り、右手に華鬘を執る」といいます。

合掌

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金剛界 12 金剛宝菩薩尊像

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金剛宝菩薩尊像(梵名:Vajraratna ヴァジュララトナ)

この菩薩さまは、金剛宝菩薩(こんごうほうぼさつ)です。

右手は宝珠を持ち、左手を与願印にします。

『金剛頂経』によると、この尊が持つ宝珠は一切如来が衆生を灌頂する摩尼宝珠であるとされ、この灌頂により衆生は安楽や満足を享受できます。

『瑜祇経(ゆがきょう)』によると真如の境界から光が生み出され、その光が神々や人々に行きわたり、それぞれの願望を満たすとされますが、その願望の満足を宝珠で象徴しています。

与願の印をしているのは、菩提心を生じた後に、一切の衆生に諸々の施与する誓願を表します。

この与願印と宝珠で宝生如来の徳を展開することを表します。

合掌

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金剛界 25 金剛拳菩薩尊像 

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金剛拳菩薩尊像(梵名:Vajrasandhiヴァジュラサンディ)

この菩薩さまは金剛拳菩薩(こんごうけんぼさつ)です。

二本の手を金剛拳にして胸に当てます。

不空成就如来の四親近のうちの一尊で、不空成就如来の北(曼荼羅図では右)に位置します。

この尊像のサンスクリット名のサンディとは密接な結合を意味し、手の指を堅固に結び合わせて握る働きを手で象徴しています。

それは一切如来の誓願の堅固であることの標幟(ひょうじ:目印)です。

指を堅く握ったこの形を金剛拳といいます。

金剛拳は金剛界の共通の拳の握り方なのでこの拳をつくるこの尊を一切如来拳菩薩とも呼びます。

十六大菩薩は、発願菩提心を体とする金剛薩埵から始まって、その修行は、この尊に至って、金剛去ったの三昧が一切如来の誓願を標幟する金剛拳印として現れます。

これは真言密教の修行者の理想の姿である金剛薩埵の修行の成就を意味します。

それゆえに十六大菩薩の最後に位置します。

金剛薩埵の目標は、自らには仏陀の一切智慧を獲得し、衆生には利益と安楽をもたらすことであるが、

そのためには自らが涅槃の境地に安住することはしない。

あえて衆生の苦しむ世間に身を置く。

これを無住処涅槃といいます。

仏菩薩の解脱した境地をあえて世間に結び付ける働き、すなわち無住処涅槃が、この金剛拳菩薩によって実現されます。

またこの無住処涅槃にあって衆生を涅槃の苦から解き放ち、安楽の境地の成就に結び付けます。

このように、金剛拳の堅固な結び合わせは、金剛薩埵の修行の成就を意味する第十六番目の尊として表されます。

合掌

kongoukai 25-1

 

金剛界 42 慈氏菩薩

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慈氏菩薩尊像(梵名:Mitreya マイトレーヤ)

この尊像は慈氏菩薩(じしぼさつ)です。

左手の手のひらを仰向けにして軍持をおきます。

慈氏とはマイトレーヤの訳語で、慈悲深きもので弥勒菩薩も同じくマイトレーヤと呼ばれています。

賢劫十六尊の筆頭で、東の框(第二重)の北端に位置します。

軍持とはダンディーの音写語で水差しのことで、智慧の水をもって法雨を注ぐことを示しています。

合掌

 

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金剛界 2金剛波羅蜜菩薩尊像

 

 

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金剛波羅蜜菩薩尊像(梵名:Vajraparamita ヴァジュラパーラミター)

この菩薩さまは金剛波羅蜜菩薩(こんごうはらみつぼさつ)です。

天女のお姿で左手は掌面を外に向けた拳で、右手は触地の印をします。

毘盧遮那如来のすぐ下(東方)に佇んでいます。

阿閦如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊です。

金剛波羅蜜の金剛は菩提心(悟りを求めんとする決意)の堅固なることを意味し、五鈷金剛杵は堅固な菩提心の象徴(三昧耶形)であります。

波羅蜜とは、彼岸に至るということで、菩提心の力によって彼岸に至るという誓願(三昧耶)をもった菩薩であります。

三形の五鈷杵は堅固な菩提心の象徴であるが、菩提心には悟りを求める心(能求菩提心)と求められる心を意味しています。

合掌

 

 

kongoukai 2-1

 

金剛界 4法波羅蜜菩薩尊像

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法波羅蜜菩薩尊像(梵名:Dharmaparamita ダルマパーラミター)

この菩薩さまは、法波羅蜜菩薩(ほうはらみつぼさつ)です。

天女のお姿で羯磨衣を着ます。

三摩地の印を結び、印の上に蓮華を立て、華上にお経が入った箱を載せます。

毘盧遮那如来の西方の月輪に佇んでいます。

観自在王(阿弥陀)如来が毘盧遮那如来を供養するために出現させた女尊です。

法波羅蜜の法とは諸法実相のことで、すべての事物はそのままで真実の相を表していることをいいます。

それを観る眼、すなわち観察する叡知である般若波羅蜜の徳を表します。

般若とは叡智、悟りの智慧のことで仏の智慧をいいます。

そしてこの実相の法は妾分別の塵垢を離れて清浄であるから、蓮華が汚泥に咲いて決して汚されることなく清浄であるので、蓮華によって象徴されています。

合掌

kongou 4-2

 

金剛界 26 金剛嬉菩薩尊像

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金剛嬉菩薩尊像(梵名:Vajralasi ヴァジュララーシー)

この尊像は金剛嬉菩薩(こんごうきぼさつ)です。

天女の姿で両手を剛拳にして、腰の側におき、左を向いて、やや頭を下げます。

この尊像は大日如来が阿閦如来を供養するために出生したものであります。

あたかも女性が愛する男性につくすように、自然の発露としての喜びが金剛嬉菩薩という女尊として生々しく表現されるます。

『摂真実経』によれば、行者は金剛嬉菩薩を観想する場合、自らが金剛嬉菩薩になりきり、十方世界の諸仏・菩薩・衆生に喜楽を与える如くせよ、とあります。

『聖位経』には、金剛嬉菩薩から光明が流出し、遍く十方世界を照らし一切如来を供養し、凡夫の貪りに染まった世界を破し、嬉菩薩そのものである円満安楽を獲得するとあります。

合掌

 

kongoukai 26-2

金剛界 34 金剛鉤菩薩尊像

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金剛鉤菩薩尊像 (梵名:Vajrankusa ヴァジュラーンクシャ)

この菩薩さまは金剛鉤菩薩(こんごうこうぼさつ)です。

左の手を拳にして腰に当て、右の手に鉤を執ります。

鉤・索・鎖・鈴 (こう・さく・さ・れい)の四摂菩薩の一つです。

四摂の摂とは摂取の摂で、衆生を救いとる意味と、一切の如来たちを集める意味があるようです。

この尊像は一切の衆生を曼荼羅に招集して涅槃に入らしめる。

菩提心の発生の意味で、一切の衆生に菩提心を発さしめて涅槃に入らしめるところから、そのように言われています。

合掌

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曼荼羅の制作プロセス

 

初期の頃に投稿した動画を少しずつ消しています。

その代りに新しく動画を挿入して私の動画ギャラリーを少しずつ一新しています。

この動画もその一つです。

動画をアップするのが慣れたとはいえ、一つの動画を編集するのに2時間はかかります。

これ以上の効率はむずかしいですが数をこなしていくと、あんなこともこんなこともやってみたいなと妄想する毎日です。

妄想を実際の動画に投影できていたら良いのですが、後から見返すと反省するところも多々あります。

 

それと改めてクラシック音楽が多いなと感じました。

それは私が好きなのは言うまでもありませんが、著作権の問題も大きいです。

一般に公開するという事が、いかに難しいか、著作権の壁はブログを始める前、考えることはありませんでした。

しかし、そんな困った状態でも、救いのほとけさまは現れるもので、使える楽曲を名曲サウンドライブラリーというサイトが提供していることをみつけました。

その中から楽曲を選ぶと間違いがなく使えるので最近はお世話になりっぱなしです。

みなさんもYouTubeのバックミュージックでお困りの際は候補の一つに上げてみてはいかがでしょうか。

クラシック名曲サウンドライブラリー

http://classical-sound.seesaa.net/

曼荼羅の貼り付け 2

曼荼羅の貼り付け 2

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中大八葉院の仮付けの次は蓮華部院の作業を進めました。

さすがに五〇〇体近くある各尊像の貼り付けは単純作業

ですがとても時間がかかります。

一体の尊像は少し大きめに輪郭線をカットしているので、

隣との隙間をなくして置いたとしても、やはり枠からは

み出ます。

はみだした部分は今後仕上げに近づくにつれて少しづつ

修正彫りをしますので、今回はこのままにしておきます。

置いていくうちに少しづつ全体像が見えてきて気分が高

まっていく自分に気が付きました。

私が思っていた以上にとても迫力があり、作業の手が休

むことなく置いていくことが、どんどんと楽しくなって

きました。

置いた時期とブログを書いている時期は少しずれますが

、その時は忘年会が一時間後というタイミングでキャン

セルをしようかと真剣に思ってしいました。

まずはここまで。

                                                                                        合掌

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