自画像の彫刻 2 木取り

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私の彫刻の進め方は、始めて彫刻する人にとってはわかりにくく難しいところもあると思います。

本来ならば、輪郭線などはきっちりと下書きをしなければいけません。

そうしないと、彫っている途中に迷いがでるからです。

私の下書きで、最も重要なところは鼻の位置、耳の高さ、を意識しています。

それ以外の箇所は結局のところ削り取られるので長く残るところを頭に入れておきます。

この下書きをする前にiPadminiで前からと横からの自分を撮影しました。

あまり様々な角度から撮影しすぎない方が良いかと思います。

迷いの原因になります。

ですので私は前と横だけを撮影してそれいがいでは自分で自分の顔を触りながら彫り進めていきます。

 

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横からの絵は少し迷いましたが、一番大事なのは外側の線ですので、細かいところは仕上げの段階で決めます。

横の位置もやはり、鼻と耳の位置を一番重要だと決めそれ以外は彫りながら考えていきます。

 

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まずは第一刀、外側から攻めていきます。

頭の丸みを出して、次に顎を決めてどんどんと真ん中に移動します。

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顎の位置よりも若干下の位置に切り込みを入れて斜めから落とします。

 

 

 

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新しい造佛記のロゴ

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実は時間に余裕ができたらロゴを変更したいと前々から思っていました。

Macのフォントも美しいロゴが用意されているとはいえ、書体は古い中国の書家の字を使いたいと考えていました。

それで試したかったのが昔の人達が書かれた字を組み合わせて貼付けてみようと思っていました。

今回の修正したロゴがそれなのですがこれは集字(しゅうじ)というやりかたです。

習字(しゅうじ)と間違えそうになるのですが、集める字と書いて集字です。

これは、自分の好きな書体の特に王羲之や欧陽詢などの書家が書かれた字を一字一字集めて組み合わせて一つの文にします。

それを見本にして字を書く練習にするのですが、私はそれをブログのロゴで試してみました。

昔の人のおかげで、すごく良いロゴができたと勝手ながら満足しています。

これからのブログの記事を書くモチベーションにもなります。

合掌

 

自画像の彫刻 1

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これから7回に分けて木彫の自画像を制作します。

まずは仕上がりの画像を掲載いたします。

製作期間は2日、印刀一本と丸刀3本の計4本で制作しました。

次回の投稿は角材から始めますので、この画像を頭に入れておくと、わかりやすいかと思います。

 

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仏像の手の彫刻 開き手の彫刻 6

 

 

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さらに細かいところを詰めていきます。

親指と人差し指の根元は思っている以上に近い場所にあります。

親指の指先は第一関節が一番外側にあります。

そこからつま先にかけて、わずかに内側に曲げます。

 

 

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上の写真では親指と人差し指が離れているように見えますが、人差し指の根元から第二関節にかけて曲げる角度が深いです。

しかし、それにつられて広がっているように見え人差し指の根元の位置を想像以上に親指と離してしまう可能性があります。

重ね重ねお伝えしていますが、くれぐれもご注意ください。

 

 

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小指のも人差し指に似ていて根元から第二関節にかけて今度は緩やかに傾斜が付いています。

それから第一関節つま先にかけて力を抜いて緩やかに内側に向いているような意識をします。

 

 

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人差し指の内側の彫刻は幅の狭い平刀が必要です。

 

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仏像の手の彫刻 開き手の彫刻 5

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ほぼ手の姿がでてきました。

指の第一関節、第二関節をうっすらとへこませます。

うっすらとへこますのは微調整があとで出来るようにするためです。

 

 

 

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この段階までなってくると手の裏からみた指もくっきりと出していきます。

 

 

 

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まず最初に人差し指から小指にかけての指の根元のラインを描きます。

そして中指と薬指の境目を少しずつ彫りだします。

 

 

 

 

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指先の長さが決まれば、爪を表現するために爪の出てくる箇所をうっっすらとへこませます。

他の指も同様にへこませます。

第一関節、第二関節のへこますところも少しずつ決めすぎないように形を出していきます。

 

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この段階までは印刀一本で彫刻していました。

しかし人差し指の内側を彫るには限界があるので、一分5厘(4.5㎜)幅の平刀を使用します。

 

 

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人差し指の根元から第二関節に向けて刻んでいます。

ちょうど隣の中指に当たるか当たらないかの幅です。

 

 

 

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さらに手の裏の指をそれぞれ丸めていきます。

一差指が大きいですが、この段階でもはっきりと決めすぎずに最後の修正は仕上げの一歩手前まで置いておきます。

よく失敗するのが、早い段階で形を決めすぎてしまう事です。

かならず後で彫り過ぎてしまうことがあります。。

 

 

 

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仏像の手の彫刻 開き手の彫刻 4

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いよいよ難しくなってきます。

これから先は本の些細な彫り過ぎが形を大きく変えてしまいます。

特に親指と人差し指の関係性はとても重要です。

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親指と人差し指は今の段階ではあまり離さないようにします。

 

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横から見るとグローブをはめているように太いですが、まだ細めません。

 

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後から見ると真ん中の日本の指がへこんでいます。

指の根元を彫りすぎないように注意します。

 

 

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親指と人差し指はまだ離さないという事でまず最初に人差し指を曲げた第一関節当たりをへこめます。

 

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この角度から見ると人差し指が奥の方から前へ曲げているのがわかります。

 

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人差し指は前から見ると奥に見えますが根元は他の四指と同じ位置です。

 

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中指から小指にかけて同じような流れで徐々に中指を立てています。

人差し指も同じような流れをすると単調なのですが、人差し指を下げる事でバランスをとっている、そんな感覚で彫り進めると良いように思います。

 

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徐々に細くなっていますが、親指の関節部分の位置がずれると大きくバランスを損ねるので、全体を見ながら関節位置を修正できる程度に徐々にへこませています。

 

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手首も握り手同様に腕釧(宝飾)を入れます。

まずは輪郭線から引いて、二つのラインに分けます。

 

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やや二つのリングはやや太さを変えています。

指先に近い方は細くします。

そして輪郭線を印刀で立て込みを入れます。

 

 

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立て込みを入れた箇所を斜めに落とし徐々に手首と腕釧をはっきりさせます。

すると細くなっているように見えます、腕釧の彫刻を止め指や手の平、手の甲などを確認しながら彫り進めます。

 

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彫りたりないぐらいで一気に彫り進めず、一度手の彫刻から離れます。

 

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