三尊像の彫刻 千手観音坐像 飯綱権現立像 毘沙門天像 10 

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今回、千手観音像は腕をさらに2本と冠の顔を表現します。

そして、鉛筆で細かく加筆したところを削り込みます。

 

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飯綱権現像も同じように加筆して彫りだしますが、上からなぞった線は雰囲気を見る為に描いているので、どちらかというと立体感を気にしながら彫りながら考えます。

 

 

 

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毘沙門天像は体に動きがあり、衣が翻っていたりして複雑な彫刻です。

基本は顔を中心として彫りだしていますが、他の箇所は一番手前の出っ張っているところを彫刻してから奥の方を彫っています。

 

 

 

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三尊並べてみました。

ここまで来たらしばらくは手を止めて、他の事をしながら自分の考えを成熟させる時間として使います。

それと、ブログの更新もしばらくは、お休みさせていただこうかと考えています。

仏像彫刻をしたい人が見に来ても困らないような作りにしたかったのですが、完璧とはいえませんが後は各自で試行錯誤しながらしていただいてと読者まかせですが、よろしくお願いいたします。

しかしメールやメッセージは一日一回は確認するようにしますので、お返事が出来るようにさせていただきます。

しばらくはゆっくりとした時間を作って、読書や英語の勉強や遊びやボケーとした時間に使いたいと思います。(笑)

三尊像は継続して投稿させていただきますが、その日程は現段階では未定です。

また仏像総覧のページも少しづつ加筆していきたいと考えていますが、Wikipediaのの解説はコピペが出来るようなのでまずはコピペをしながらWikipediaでも紹介されていない仏像もあるのでそういったページは空欄にして後で加筆したいと考えています。

 

それでは、皆さんよろしくお願いいたします。

 

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三尊像の彫刻 千手観音坐像 飯綱権現立像  毘沙門天像 9 仮組み

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今回は三尊像の仮組をしていきます。

 

 

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まずは屋根の出っ張ったところを木の丸ダボを使って仮組します。

 

 

 

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最初に屋根の両端に小さくボンドをつけます。

接着とは関係がなく、この状態で張り合わせると相手の木にも同じところにボンドの跡がつきます。

その跡がついたところと最初にボンドをつけたところをドリルで穴をあけます。

 

 

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まずは屋根の方は完成です。

次に足下の台を取り付けますが、屋根と同様にボンドで印を付けてドリルで穴をあけます。

 

 

 

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仮組みが出来たら両脇侍を入れてみます。

だいぶ雰囲気が出てきましたが、仮組したことで次にどこを彫れば良いのか全体像が見えるのでさらに明確になります。

 

 

 

 

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カスタムナイフで花菱を彫刻

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今回はナイフを使って花菱を彫ります。

男性なら昔憧れてナイフを手に入れた事があるかと思います。

釣りの道具としてまた山でキャンプをしたりとアウトドアで使われる方もいらっしゃると思います。

 

しかし、使わずにそのまま飾っているだけだったり、奥にしまいこんでそのまま忘れられたナイフもあるかと思います。

かといって何を削ってよいのか、紙をひたすら試し切りして楽しんだりする事もあるかと思いますが、今から彫る花菱も一度試されてはいかがでしょうか。

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ナイフは二種類の中から、彫りにくい方を選んで彫ってみたいと思います。

 

 

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画像のナイフで彫りにくいのは下の赤い柄のナイフで刃先が長くて湾曲しています。

当初、彫刻がしやすいナイフをと考えて上の黒い柄の刃先の短いナイフを選んで彫る事を考えていたのですが、どちらかというと下の赤い柄のナイフの方が標準的な形で持っている人も多いように思いましたので、赤い柄のナイフで彫ってみました。

 

 

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上画像では真ん中の花菱が赤い柄のナイフで仕上げました。

向かって右側の半分だけ見えている花菱はカッターナイフで仕上げた花菱です。

完成

 

 

 

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カッターナイフでの花菱の彫り方もご紹介しています。

カッターナイフで花菱を彫る

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カッターナイフを使って花菱のレリーフを彫刻

今回はカッターナイフを使った花菱(地紋彫り)のレリーフを彫刻してみました。

私自身カッターナイフでどこまで彫れるのかこの動画を撮影する前は一度もカッターを使って花菱を彫刻した事がなかったので、一発勝負でナイフの封を開けるところから始めてみました。

本格的な彫刻刀を購入する前に一度、最も手に入りやすいカッターナイフをまずはチャレンジして彫刻をしてみてはいかがでしょうか。

もちろん難しいです。

初めて彫る人には大変難しく思えるのですが何度も何度も数を繰り返し彫る事で必ずうまくなります。

彫刻刀で彫る場合は印刀という平刀の刃先が斜めになっている彫刻刀を使うのですが、カッターナイフも印刀の彫刻刀もどちらも難しさは大差ないと思います。

ただカッターナイフは非常に薄くて柔らかいのが彫っていて違和感がありました。

私が印刀の彫刻刀に慣れているからだと思うのですが、使い慣れると押し込んでやや湾曲させて使えたりするので慣れたら便利な場面もあります。

 

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今回利用したカッターナイフは、近所のローソンで購入しました。

出来るだけ手に入りやすそうな手軽な物を選びました。

どのぐらい鋭利なのかは封をあけていないとわからないです。

念のために手軽に研ぐ道具も手元においておきました。

保険みたいなもので、カッターナイフが切れないときに備えておきましたが、意外な程カッターナイフが切れたので使う事がなくほっとしました。

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ちなみに研ぐ道具は木の角材に皮をはりつけて後ろの方で画鋲で止めました。

木も皮も身近にある物を使って即席で作った物です。

 

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緑の箱に入った緑色の固まりは研磨剤です。

通称青棒と言っていますが、先ほどの道具の皮の部分にこの青棒をこすっておきます。

この表面に刃先を研ぐと切れ味がさらに良くなります。

 

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上記のカッターで仕上げたのが下の画像です。

 

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次はカスタムナイフを使った同じ花菱を彫刻してみます。

カスタムナイフで花菱を彫る

三尊像の彫刻 千手観音坐像 飯綱権現立像 毘沙門天 8  毘沙門天の彫刻 

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毘沙門天像の彫刻を始めます。

 

 

 

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まずは顔の周辺を彫刻します。

 

 

 

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毘沙門天像は動きがあり複雑な形状をしているので顔を彫刻をしたら肩の周辺などはあまり思い切って彫りすぎないようにしています。

 

 

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毘沙門天の持物が前に出ています。

それでまずは持物である槍と宝塔を残しながら毘沙門天の形を意識しながらほりますが、槍の棒は少し幅を広めに取っています。

最終的にはこの半分か3分の1程になるのでかなり細くなります。

それと下図を貼付けてから顔の位置が少し向って左に寄っているように感じたので、もう少し右側(外側)へ寄せて、もう少し顔が外を向くようにしました。

 

 

 

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毘沙門天が踏んづけている邪鬼はまだはっきりとした形を決めていませんが、徐々に彫り進めながら決めていきます。

始めからきっちりと決めない理由は、立体感で見るのと図面だけで見るのではどうしても感じが違ってきます。

ですので下図を貼付ける事で、木取りの木の奥行きがわかりどのぐらい彫れるのかがはっきりとわかり、中の立体感が見えてきます。

逆に下図できっちりと決めすぎるとバランスが取りづらくなるので、全体を微調整できるように彫っています。

 

 

 

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三尊像の彫刻 千手観音坐像 飯綱権現立像 毘沙門天 7 飯綱権現立像の彫刻

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飯綱権現像は初めて彫刻をします。

それで飯綱権現の全体像は様々な御像を参考にさせていただいたのですが、顔の表情は三十三間堂の中の28部衆の中の伽楼羅像を参考にしようと考えています。

お顔の表情は大変凛々しくくちばしの表現なども大変参考になります。

彫刻をしながら迦楼羅の雰囲気を意識して細かく攻めていきたいと思います。

 

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まずは顔の周辺からそして肩周りそして足元を荒彫りして行きます。

足下の動物は白狐です。

飯縄権現が乗っているこの白狐、もともとは狐ではなかったようです。

「野干(やかん)」または「射干(しゃかん)」と音表記された動物で、アラブ語やペルシャ語で「シャガール」「シガル」「シャガーラ」、フランス語やロシア語では「シャカル」、つまりイヌ科食肉目の「ジャッカル」のようです。

非常に頭が良く、 日本や中国にはいないようです。

狼やコヨーテに似ていて狐より小さく、木登りが得意といわれています。

この動物が中国では狐に当てはめられ、それがそのまま日本に伝わり「野干」=「狐の異名(または狐に似た動物)」と考えられるようになりました。

 

 

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足下のよりも白狐の奥行きを意識して、思い切って足を奥になるように彫刻をします。

あまり奥まで行き過ぎると奥行きが足りなくなるのですが、白狐の顔の奥行きも必要なので加減を考えながら彫刻をします。

 

 

 

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彫刻が進むにつれて下絵が消えていきますが、この段階では全体の姿と奥行きの関係を考えて全体的に彫り進めます。

 

 

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本来ならば顔をこの段階では奥にするために鼻先に当たる面を削るのですが、くちばしの飛び出し具合がまだわからないので、しばらくは残し気味で彫り進めて行きます。

 

 

 

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この段階でもくちばしの先は残しているのですが、おそらくもう少し奥にしても大丈夫だと思います。

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三尊像の彫刻 千手観音坐像 飯綱権現立像 毘沙門天 6  千手観音の彫刻

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十一面観音像から解説して行きたいと思います。

 

 

 

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まずは印刀を使って顔の周辺から彫刻を開始しました。

 

 

 

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そして肩を丸めていくと、後ろの手が消えて行きます。

後ろの手を彫るまでは、彫刻をしながら下図線を消して、まずは十一面観音の状態で彫りすすめます。

 

 

 

 

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顔の横幅は下絵よりも幅をまずは大きめにしています。

徐々に幅を狭めるのですが、最初から所定の幅にするとかなり小さくなる可能性があるので、大きめで取っています。

下図は雰囲気を見るための絵で、彫刻をしたらすぐに消えます。

ですので、雰囲気を見るための画像です。

彫刻をしながら徐々に細かいところを彫刻し、そして立体感を意識しながら進めます。

 

 

 

 

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三尊像の彫刻 千手観音坐像 飯綱権現立像 毘沙門天 5 彫刻の開始

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今回から彫刻を始めます。

まずは、彫刻をする面を間違えないようにこの段階できっちりと確認して彫らないところと彫るところがわかるように鉛筆で線を描いておきます。

 

 

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まず荒彫りをする前に、ランダムに描いた三尊像の絵をプリントアウトして貼付けます。

 

 

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まずは一番シンプルな飯綱権現から始めました。

 

 

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次に毘沙門天を荒彫りを開始しました。

 

 

 

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次に千手観音坐像を荒彫りしました。

三尊を同じタッチで彫刻をして全体像を見ながら彫り進めます。

 

 

 

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千手観音の沢山の手は今はまだ手を付けません。

基本的な千手観音の本体の姿をまずはきっちりと決めます。

 

 

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カスタムナイフを研ぐ 3 ー研ぎの仕上げと試し彫りー

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今回は木に皮を巻き付けて青棒(研磨剤)を皮に擦りその上からナイフを研いでみました

 

 

 

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ナイフは手前から向こう側へ軽く刃先をなぞる感覚です。

 

 

 

 

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それを何度も繰り返して、刃先を確認しながら研いでいたのですが、たまに木で試し彫りをすると、手応えがばっちりと掴めました。

それで、もう一本のナイフも一緒に研いでおきました。

 

 

 

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今回使用したナイフは、向って左は、今井誠造さん、そして右側はMOKIナイフです。

 

 

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今回、花菱と仏頭と握り手をそれぞれ今井誠造さんのナイフを使って最初から彫刻をしてみました。

 

 

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かなり感触が掴めたので次回からもう少し本格的に出来ないかどうか、モチーフを考えて動画にもアップできたらと思います。

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カスタムナイフを研ぐ 2  ー 台を改良する ー

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少しずつですが、ナイフを研ぐという事が実感として徐々につかめてきたような気がします。

実は固定する台をもう少しナイフを寝かせられるようにして傾けました。

この事で無理がなく研ぎやすくなりました。

 

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そして研ぐ角度をもう少し鋭利にしたいので上の画像の鉛筆の先を削りました。

この事でナイフの角度を営利に研ぎやすくなりました。

 

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砥石は日本のキングの800番の砥石が私には一番研ぎやすいように感じます。

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上下の画像で使われている砥石は天然の仕上げ砥石ですが、その前に青砥の砥石で研いでいます。

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角度を鋭利にした事と、研ぎやすくなった事で木が思っているように研げるようになってきました。

実はナイフで花菱を彫ってみようと考えています。

今回の研ぎで削れるかもしれないと実感しました。

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