前回の彫刻から随分と経過しましたが、今回は表面を整えていきます。
毘沙門天像は顔が少し大きめだったので、顔の幅を小さくしました。
それから膝の位置をもう少し高くして、おなか周りを少し絞りました。
飯綱権現像は前回の状態から顔の前を削りました。
唇の形が鳥の唇なので前に飛び出している事を想定して、当初は顔の前面を残していたのですが、顔が全体的に前に出ていて安定感が取れなかったので顔の表情を削り落としました。
今の状態は、それから少し眼と唇を薄らと出した状態です。
実はくちばしを彫るという事ですが、この唇は鳥をモデルにしているのですが、私はいままで鳥の彫刻をしたのが18年前に一度だけあります。
その時は遊び半分で鳥を想像しながら彫刻していて、きちんと彫った事がありません。
前からインコの彫刻をしたいという事もあって、インコの彫刻にも挑戦してみたいと思います。
インコの彫刻のリンク貼付けておきます。
話がそれましたが、次に左手に持たせた羂索を持っているように見せるために左手の下に羂索の分け目をつくりました。
右手に持った宝剣は柄の部分を分けて手も小さくさせてもらいました。。
はじめて彫る飯綱権現像は衣の形や体の絞り方や光背の炎と髪の毛の関係など、色々と迷いが出てきました。
迷いが出たら彫らないのが鉄則です。
三尊形式に並べてみました。
この状態で十一面観音像の本体の方は、衣紋線を薄らと彫刻していますが、くっきりと決めずにバランスを取りながら今後も彫り進めてます。