今回は三尊像の体のラインとボリュームを決めてみました。
毘沙門天像はお腹にボリュームをつけているのですが、太っているのではなくて、恰幅を良く見せる為につけています。
そして足先を決める事により足回りがすっきりとしてきます。
飯綱権現像はくちばしをあまり目立たせないようにしました。
そして、着衣は色々と悩んでいたのですが、平安時代の不動明王の衣を意識して彫刻をしました。
江戸時代の像は衣が複雑に絡み合うようなひだひだの感じが多くて、私自身すっきりしないイメージがありました。
そこで、着衣が飯綱権現と不動明王がほぼ同じなので、古い仏像のすっきりとした平安時代を意識した着衣にしてみました。
千手観音像は今の段階では、十一面観音の姿ですが後ろの複数の手はこの本体がきっちりと決まってから考えます。
前回は若干顔が前に出すぎていたので、前回のお顔からさらに鼻先を削り全体的に後ろにしました。
お腹周りはお腹にボリュームを持たせつつ、スリムにしていき、膝前はまずは膝の位置を決めて、ボリュームを残しつつ彫刻をしています。
今回は体のボリュームを決めたので次回の彫刻時にもう一度違和感があるかどうかを確認しつつ、衣紋線を描きます。