法隆寺金堂の毘沙門天像の彫刻 7 冠と三叉戟

 

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今回の毘沙門天像の冠の形と左手で持っている三叉戟の作り方を絵で説明したいと思います。

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まずは冠ですが、もともと古い飾り金具で細かな唐草文が施されていたのですが、木彫で表現するのはむずかしいのと、今回の木彫は粗いタッチを残しているので冠だけ細かくなりすぎるとそこだけ浮いて見えます。

ですので冠の下絵で見た方がわかりやすいと思い簡単ですが上下の画像の冠を描いてみました。

上の画像は前から見た絵です、下の画像は横から見た絵です。

イメージとしてはこのような形で彫刻をしています。

ただ彫刻の方では全体が奇麗に仕上げている訳ではないので少し彫りのタッチが残っているので冠も雰囲気でタッチを残しながら彫っています。

 

 

 

 

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持物 三叉戟

三叉戟は一体ではなくて刃先を別材で彫っています。

刃先の方に棒が入る穴を彫って差し込みます。

荒彫りの段階で差し込んでおいて全体のバランスを見ながら刃先の大きさを徐々に決めて仕上げます。

もちろん共木で彫りだしても良いです。

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