彫りだして消えた線を改めて鉛筆で下図を加筆した状態です。
私は顔を早い段階で彫りだすのですが、初音ミクの場合、前髪の奥に顔があります。
この状態だとお顔を彫るのが難しいのでまずは前髪をきっちりと決めます。
少し余裕を残しながら前髪のラインを彫刻刀で立て込みを入れ丁寧に奥の顔の表情を作っていきます。
顔→抹茶椀→着物の衿→前髪→顔という順番を何度も繰り返します。
一発で決めないほうが良いですよ。
この段階で手を大まかに出していきます。
しかし親指以外の指はまだ溝を彫りません。
親指とその他の手という感じに思っておいた方が良いです。
この段階に来ると目のくぼみをつけますが、これは全体の感じ雰囲気を見るためであくまでも目安です。
この段階では肩が広すぎで若干猫背に見えます。
そして左のひじがボリュームがありすぎです。
この段階までは一つ一つの線を浅く浅く彫るように心掛けます。
深くするのは仕上げの一歩手前の時に深く彫るところと浅く残しておくところを考えて刀を入れますのでその時のお楽しみに取っておいてください。
また一日経過すると他にも気になる点が出てくるので、深追いせずにこれで二回目を終了します。
香佛舎 木彫りの初音ミクのギャラリー