謹刻
この如来頭部は古い修理仏を模刻したものです。
八年程まえに彫刻したものだと思いますが、古
い平安や鎌倉時代の彫刻に近づけたいと思いで
きるだけ忠実に再現しようと思い制作しました。
面相は特に難しく、たくさん彫りましたが、気
高さや穏やかさ、やさしさ、厳しさ、すべてを
備えた如来の品格はいまだに試行錯誤の連続で
す。
面相そして手先は尊形の全体像に大きく影響を
与えるぐらい非常に重要なポイントになるとこ
ろでもあります。
それだけにとても奥深くまた神経質にもなりま
すが彫刻をしていて充実感があります。
この如来仏頭以外にも少しずつですが、彫刻を
進めながらこの模刻のページに掲載していきた
いと思います。
合掌