投稿日: 2016年9月6日2016年9月6日 投稿者: fuutzrouガンダーラ仏の仏頭の彫刻 今回は少し変わった彫刻ですが、ガンダーラの仏頭に挑戦してみました。 最近はインスタグラムをメインにしているのでこれからはブログと同期させて投稿していきたいと思います。 ガンダーラ仏 ・ 私がガンダーラ仏を彫ろうと思ったきっかけは、自宅に飾りたいという安直な考え方でした。 ・ 当たり前のことではありますが、普通に本物の古いガンダーラ仏を手に入れられるほど甘い世界ではありません。m(._.)m ・ 奈良国立博物館でブッダ展が、10年以上前に開催されていましたが、その時に拝見したガンダーラの仏頭に魅了されたのがきっかけで、ブッダ展が終わり、すぐに図録の写真を元に彫刻をしたのがこの仏頭です。 ・ ヒノキを使って彩色をして仕上げました。 ・ 当時は良いものができたと思い、しばらく部屋に飾っていましたが、どうも違和感を感じたところがあってすぐに手放し、父に「駄作は見たくないから」と、実家に持って帰ってもらった覚えがあります。 ・ 贋作をつかまされた気分なんでしょうね。 ・ 良いものは、長く置いても飽きがこないですが、ちょっと違和感があると、もうそこが気になり見たくなくなります。m(._.)m ・ ではどこに違和感を感じたのか10年ぶりに拝見してわかりました。 ・ 鼻筋ですm(._.)m ・ 当時の私は日本の仏像の顔が彫り慣れていました。 ・ そのために鼻筋を立てるということに抵抗があったんだと思います。 ・ ガンダーラ仏はギリシャやローマの彫刻から影響を受けているので、とても鼻筋が通ってい彫りが深い。 ・ そして今回もう一度チャレンジします。 ・ 末長く置いても鑑賞に耐えるものが自分の手で作ることができるかどうか、楽しみでもあります。😆✌️ #ガンダーラ #仏像 #石仏 #彫刻 #木彫 #インド #日本 #京都 Bukkouさん(@bukkou)が投稿した写真 – 2016 9月 1 1:46午前 PDT シンメトリー 宇治の平等院鳳凰堂の阿弥陀如来のお顔の表情は穏やかさと厳かな雰囲気を左右対称の様式美でで表現しています。 ・ すでに平安時代の後期にはこのような左右対称の様式美が確立していた事を伺い知る事ができますm(._.)m ・ 左右対称に見せるために顔の真ん中に線を縦に引き両方の目をきっちりと同じ位置に合わせながら、優美な表情を表現するのはとても難しい作業です。 ・ 微調整に鏡を使って確認することもあります。 ・ またカメラのファインダーを覗くと左右対称か非対称かということが確認しやすいです。 ・ しかしこのように左右対称ということに慣れてしまった状態で、ガンダーラの石仏にチャレンジしようと思うと、とまどうことが多々あります。 ・ ガンダーラの仏像は目鼻口耳がすべて非対称です。 ・ 技術的に左右対称にすることができないのか。 ・ そもそも左右対称であることを重要とは思っていないのか。 ・ 色々と模刻を彫り進めるにつれ彼らが重要としていたのは表面的なことではなく筋肉の構造なんだというのが、ぼんやりと見えてきました。 ・ 仮に、どちらかの表情を反対側に正確に左右対称にしてしまうと、全く別の顔になったり、仏様らしい高貴な雰囲気から遠ざかったりします。 ・ 左右のバランスを考えて全体の雰囲気を見ながら彫っていたのかなと、そんなことを考えながら模刻をしていました。(^ ^) #ガンダーラ #木彫 #彫刻 #模刻 #仏像彫刻 #仏像 Bukkouさん(@bukkou)が投稿した写真 – 2016 9月 6 4:39午前 PDT [`evernote` not found] Tweet 関連