香合の制作5 香合の蓋と身の合わせ彫り
前回、香合の身の穴の大きさの紙を作り、その紙
を残して周りを彫り込んでいきました。
次に蓋が穴に入る部分の厚みをある程度削り落と
していきます。
このぐらいの状態でチョークを使います。
蓋をかぶせてチョークがついた部分を削り落とし、
そして蓋の穴に入るところの厚みを少しずつ削り
それを交互に繰り返していきます。
どちらかを進みすぎたりすると、後で深く彫りす
ぎたという事があるので、この段階では、小さな
彫りかすしかでないような、刀の運び方でおとし
ていきます。
大きな穴は見当がつくのですが、細かい筆さばきの
後の部分の穴は見当をつけるのがチョークでは難し
いのでもう一度、紙を当てて見当をつけていきます。
少しずつ入っていきました。
この段階からようやく、合わせていくのが楽しく
なります。
ここまでの作業は、チョークをつけて合わせて当
たった部分を削るという工程を何度も何度も繰り
返します。
早く彫って結果をみたいと焦って進めると、失敗
の元になります。
そういう時は作業をやめます。
そうすると次の日新たな気持ちで丁寧に望むこと
ができます。
あと少しを残して、蓋が入りました。
今度はもう少し細かく微調整をしていきます。