胎蔵界 91不動明王尊像

不動明王尊像(アチャラナータ)

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この明王さまは不動明王(ふどうみょうおう)です

持明院の向かって右端に佇んでいます。

頭上には蓮華を戴き、髪は編んで長く左肩に垂らします。

左手には索を持ち、右手には剣をもちます。

瑟々座という台に坐します。

不動明王について『大日経疏』には、不動明王は、「如来

の使者である。右手に刀を、左手には羂索を持ちます。

頭髪は左の肩に長く垂らし、左目は細く閉じ、下の歯で右

辺の唇を噛み、左辺の下唇はやや外にだします。

きわめて恐ろしい忿怒の形相をしていて、石の上に坐り、

額には水波のような皺があり、童子の姿をとり、その身は

卑しい」と記されています。

不動とは菩提心の堅固なることをいいます。

それは悟りの智慧が動揺しないことを示します。

仏法を障害するものに対して怒りをもって対決し、右手の

剣は煩悩を断じ、左手の索はあらゆる衆生を引き寄せ正し

い道に導くことを表しております。

火焔の中に佇むのは、自らが火焔となり、あらゆる煩悩を

焼き尽くすすさまじいばかりの姿勢を示します。

      

                       合掌

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