金剛界 47 大精進菩薩尊像
(インドの古い言葉:Sura,Suramgama シューラ、シューランガマ)
この菩薩さまは大精進菩薩尊像(だいしょうじんぼさつ)です。
お姿を説いた書物として 『諸尊便覧』がありますが、その中に「白 頗璃色。左拳にしい腰に当て、右はショウ戟を持つ」とあります。
身体は肌色で、左手を拳にして腰に当て、右手には独鈷戟(ショウ戟)という槍をもちます。
衆生の苦しみを鎮める菩薩さまで、一切の煩悩を脱しています。
三形の独鈷戟とは槍のことで、槍のようにものを貫通するのをもって精進の意味を表しています。
釈尊もまた精進論者ともいわれているようですが、涅槃(お亡くなりになる直前)の時に最後の教えとして「世の中のものはすべて移ろい行く。怠ることなく励めよ」と述べられました。人に精進努力を説き、また自らも常に精進を怠らなかったようです。
その釈尊の精進力を尊格化した菩薩とも取れます。
合掌