美しいフォルム
美しいフォルムという固定ページでは、今は美術館などの
記事がメインとなっていますが、制作するにあたり影響を
受けた美術品や私生活で使っている美しいと感じた道具を
紹介したいと思い設けました。
私が制作したもの以外のことを載せてきますので、今後は
神社仏閣や個人的なものなど少し掲載していければと考え
ております。
合掌
大威徳明王尊像(梵名:ヤマーンタカ)
この明王さまは大威徳明王(だいいとくみょうおう)です。
持明院の左から向かって二番目に佇んでおられます。
お顔が三面あり、それぞれの面に目が三つあります。六本の
手足を持ち左右の第一手を内縛し中指を立てます。
左の第二手は戟、第三手は輪を持ち、右手第二手は剣、第三
手は棒をもち、お座りになっている台は瑟々座に坐ります。
六足尊とも呼ばれていますが、お経には「ルドゥラを破壊し、
ヤマの命を絶つ」とあります。
ルドゥラは暴悪を意味し、シヴァ神を指すようです。
ヤマは死の神で、かれらを破滅するこの恐ろしい神が、仏教
に帰依すると力強い守護神となる。
六面の忿怒相や手に持つさまざまな武器は、いかなる敵に対
しても真っ向から対決することを示します。
この明王様は無量壽如来の悪者を懲らしめるための怖い姿で
もあり。
文殊菩薩の化身とされます。
合掌
大安楽不空真実戊菩薩尊像(ヴァジラーモーガサマヤサットヴァ)
この菩薩さまは、
大安楽不空真実菩薩(だいあんらくふくうしんじつぼさつ)です。
頭に五仏の冠を頂き、二十本の手があります。
右手には
五鈷杵
五鈷鉤
箭
弾指
三瓣宝珠
日輪
如意幢
双立三鈷
金剛鉤
金剛索
左手には
蓮華
利剣
八幅輪
舌中三鈷杵
十字羯磨
甲冑三鈷杵
双立利牙
金剛拳
金剛鎖
金剛鈴
をそれぞれ手にしています。
この菩薩さまは遍知院の向かって右側に佇んでいます。
別名の普賢延命菩薩(ふげんえんめいぼさつ)とも言われて
おりますが、普賢というのはインドではサマンタバドラと呼
ばれ、すべてに亙って賢く、しかも善であるという意味で、
その内実として幸福、長寿の願いが込められている菩薩さま
です。 合掌
不動明王尊像(アチャラナータ)
この明王さまは不動明王(ふどうみょうおう)です
持明院の向かって右端に佇んでいます。
頭上には蓮華を戴き、髪は編んで長く左肩に垂らします。
左手には索を持ち、右手には剣をもちます。
瑟々座という台に坐します。
不動明王について『大日経疏』には、不動明王は、「如来
の使者である。右手に刀を、左手には羂索を持ちます。
頭髪は左の肩に長く垂らし、左目は細く閉じ、下の歯で右
辺の唇を噛み、左辺の下唇はやや外にだします。
きわめて恐ろしい忿怒の形相をしていて、石の上に坐り、
額には水波のような皺があり、童子の姿をとり、その身は
卑しい」と記されています。
不動とは菩提心の堅固なることをいいます。
それは悟りの智慧が動揺しないことを示します。
仏法を障害するものに対して怒りをもって対決し、右手の
剣は煩悩を断じ、左手の索はあらゆる衆生を引き寄せ正し
い道に導くことを表しております。
火焔の中に佇むのは、自らが火焔となり、あらゆる煩悩を
焼き尽くすすさまじいばかりの姿勢を示します。
合掌